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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

安全にすると危ない?!

極めて高い安全性の中でトヨタはルマン・カーの開発を進めていたが、レースになると話が違った?!

◆2018年6月25日は、フランスのポールリカール・サーキットでF1GPが、アメリカのコンスタンシン州ロードアメリカでインディカーが行なわれた。どちらも、シリーズを代表するルイス・ハミルトンと、ジョセフ・ニューガーデンが優勝したが、レースを見て不思議なことに気がついた。

◆ポールリカール・サーキットは、2001年にトヨタがF1開発のための専用コースとして使うに当たって、近代F1サーキットの名工ヘルマン・ティルケが設計を手がけて大改装工事が行なわれ、見た目もフランスらしい安全性の高いコースとして生まれ変わった。

◆テストコースとして活用するならば、もちろん、ドライバーの安全を確保することもだが、開発をスムーズに進めるためにも、リスクを徹底して排除した成り立ちが必要だ。特にトヨタが使うとなると、安全性の高さは必須条件になる。結果、セフティゾーンが広く、バリアまでの距離が遠い、クラッシュの可能性が低いコースとして位置づけられている。

◆対して、公園の中のロードアメリカは、高速コーナーが連続し、比較的近い距離にコンクリート壁が取り囲む見るからにリスキーなコースだ。

◆もともとインディカーは接触やクラッシュが多発する傾向があり、それ以前に、比較的些細なことでもフルコースコーションでペースカーを入れて、各車の間隔を詰めてレースを面白くしようとする。ペースカーに先導されるフルコースコーションがいわばインディカーの風物詩だが、今回のロードアメリカGPでは、55周レースで一度もイエローコーションが出ない珍しいレースだったのだ。

◆それに対して、安全なはずのポールリカールのフランスGPでは、スタート直後にセバスチャン・フェッテルとバルテリ・ボッタスが接触、その後もあちこちで危ない場面が頻発した。逆ではなく、安全なはずのコースの方が危なかったのだ。

◆これは、とりもなおさず、マシンを動かしているのが人間で、安全性高いと思うと、ある種の油断ができ、それによって接触事故がおきるのではないかと思えた。改めて安全の考え方の難しさが浮き彫りになった二つのレースだった。

photo by GAZOO RACING

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