F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

血迷ったかポルシェ?!

記録は素晴しいけれど、マインドがポルシェらしくない。

◆F1オーストラリアGPのスケジュールが始まった6月29日、去年のルマン24時間を制したポルシェ919Hybridの改良型であるポルシェ919ハイブリッド Evoが、ニュルブルクリンク 北コースで5分19秒55のラップタイム新記録を樹立したとのニュースがポルシェから届いた。

◆ドライバーはポルシェ・ワークスのティモ・ベルンハルト。ルマン2度の優勝と2017FIA世界耐久選手権(WEC)のドライバータイトルを獲得したベルンハルトが記録したタイムは、35年前の1983年5月28日に、シュテファン・ベロフが956Cで樹立した6分11秒13のラップタイムを更新したと伝えた。

◆しかし、この“記録”にはいささかレーシングなイメージから外れ、どこかのモーターレーシングを知らないメーカーが自慢のために実行したような印象がある。モーターレーシングに精通したポルシェが行なってきた数々の“偉業”と一緒には考えにくい。

◆理由はいろいろあるが、まず、ニュルブルでのタイム計測は競技ではない。競技ではないなら車検もないし、天候もそのときによって違う。いわゆる本気勝負ではなくて“遊び”から脱しきれない。遊びを遊びとしてやるのは結構だ。しかし、4月9日に、スパ-フランコルシャンでニール・ジャニが同じマシンで記録した最速タイムは、まだ面白さがあった。相手がF1だったからだ。今回の舞台は、タイムアタックの場としては名を知られているが、ラディカルなどの特別なマシンはあるにしても、基本は市販車のアタックで話題になる設定。F1やWECマシンが出てくる幕ではないのではないかとも思った。

◆35年前ステファン・ベロフが記録したレコードタイムは、語り種として残しておいてほしかったという想いもある。同じポルシェだからといって、35年前の“偉業”にたいして、子供の世界でいきなり大人外買いをしたようなポルシェに、いささかガッカリした梅雨明けのニュースだった。

◆ちなにみ、この記録を聞いたメルセデスF1チームのトト・ウォルフ代表は、F1での挑戦を問われ、「やりません」とキッパリ。

photo by Porshe AG

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