トロロッソ・ホンダに日本人?!
◆2019年のシートを巡って、F1界が騒がしい。特に、下位チームは、上位が決まらないことには動きが取れず、逆に言うとそのゴタゴタの隙を突いて椅子取りゲームを有利に進めようとする輩も徘徊して、あれこれ噂が飛び交って面白い。
◆少なくとも、8月17日時点で、トロロッソの脇は空席があるように見える。そもそも、ホンダがレッドブルにパワーユニットを供給する交換条件として、日本人ドライバーの起用という項目をつけてもよかったのではないか。ここで日本人ドライバーが食い込むチャンス、というほど、世の中甘くないけれど、この暑さで朦朧とした思考回路は、そういうチャンスだから、日本人ドライバーが何処かにもぐり込めないか、と妄想したくなる。
◆チームが乗せるのか、そのチームをその気にさせるのか、それとも、ドライバーがチームに自分を押し込むのか。どれでもいいが、そこに日本人ドライバーが挙がってこないのは寂しい限りだ。
◆レッドブルにエンジンを供給することになり、トロロッソと併せて4つのシートに発言権を持つ(と期待したい)ホンダがいることで、2019年のF1に日本人を、と思いたくなるのが人情だが、そう簡単にはいかないのがF1。階級社会は、既得権にがっちりと護られた世界で、簡単には極東の島国の意思は通用しない。
◆それ以前に、候補になるべき福住仁嶺も牧野任祐も、そしてスーパーフォーミュラに参戦中の松下信治も、決定打となる活躍を見せていないのが寂しいところだ。FIA-F2で連戦連勝とか、ポールポジション連発とか、期待したいけれど、そもそも、FIA-F2はGP2時代から、影の力が作用して、お眼鏡にかなったドライバーにしかいいエンジンが回ってこないからチャンスがない、といわれている。まずはF1の前に、そのドライバーに選ばれなければならず、F1という山は、高いだけでなく、麓までの距離も遠いことを改めて感じる今日この頃。
photo by REDBULL