レイトンハウスは社会現象だった
◆赤城明さんの訃報を受けて、LAYTONHOUSEに思いを巡らせた。『GPX』や『auto technic』などをひっくり返して当時を懐かしく思い出した。そこで気付いたのは、レイトンハウスが、専門誌に触れる我々ファンだけでなく、ある意味社会現象だったことだった。
◆当時、赤城さんから、こんな話を聞いた。どこか小さな漁港で、漁師がレイトンハウス・ウェアを着ているのを見て、「こんなところにも、と思って嬉しかったよ」。
◆10日に書いた思い出のなかの、新幹線の女子高生たちも、赤城さんはもちろん、カペリもグージェルミンも知らないけれど、レイトンハウスは知っていた。レース界で知られた存在ではなく、たくさんの人が知っていたのは、独特の色が綺麗だったからだ。
◆【STINGER】への反応やSNSの“いいね”を見て、改めて、マールボロ・カラーやロスマンズ・カラー、マルティニ・カラーに匹敵するレイトン・カラーが、多くの人の思い出になっていることを理解した。
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