何度もダマされた
お袋と妹と親父。左の二人は健在。右の親父にはよくダマされた。
◆カッコつけてるけど、実は親父は相当なひょうきん者だった。
◆後ろに写っているドイツ･フォードのコンソルを買ってきたのは小学校1年生の頃だった。“運転するか?”と言うので、「お父ちゃんはハンドル放すからイヤだ」と拒否すると、“今日は絶対に放さない”と食い下がる。「ゼッタイ?」と訊くと、“絶対だよ、絶対!!”と言うので、膝に抱っこしてハンドルを握ってスタート、しばらくすると、“ほーら”と親父はハンドルから手を放してバンザイするわけです。怖かったなぁ、小学校1年生のオレ。何度ダマされたことか。
◆もっと小さい頃、風呂でも同じ手で何度もダマされた。風呂に浸かった親父は、洗面器を胸の前に浮かべ、“乗ってみ?”という。「お父ちゃんは手を放すからイヤだ」。“今日は絶～～～～対に放さないよ”。「ゼッタイ?」。“うん、絶対”。ザップ～ン。何度ダマされたか。
※ちなみに、3人の息子たちには、ちゃんと山口家のレーシングな伝統は継承しています。
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