今年もマカオは金網デスマッチ!?
◆11月17日と18日に行なわれるマカオGPは、F3世界一決定戦として毎年話題を集めているが、今年ほど分かりやすいメンバーが揃うのは珍しい。もちろん、話題の中心は、ミハエル・シューマッハの長男のミック。今シーズン中盤から突然スピードアップしてヨーロッパF3のチャンピオンになった。いいエンジンをもらったんじゃないの? という声もあるが、マカオは、海側ではエンジンパワーが押し切れるが、山側はそうはいかない。去年予選20番手から決勝16位だったミックくん、今年の走りが注目される。
◆そして、ミック・シューマッハに挑むのが、全日本F3で破竹の12連勝を達成してチャンピオンを奪ったトムスの坪井翔だ。二人の欧日チャンピオン対決が中心に、そこにスリーボンド東名の笹原右京がどう絡むか。ミューの低いコンディションで上手さを発揮する公道初の右京が、どんなレースを見せるのか。そして、いまやマカオのベテランというべき関口雄飛がB-MAXから飛び込み参戦してきた。考えただけでワクワクする。これ以上の分かりやすさはそうそうないだろう。
◆日本人としては以上の視点で第65回マカオGPを現地で見物する予定だが、去年のウィナー、ダニエル・ティクトムを筆頭に、28人が雌雄を決する舞台。実際に現地では、視点が定まらずにキョロキョロしっぱなしになりそうな気がしなくもない。
◆そんなこんなで、プレスパスの発給も確認し、ホテルもフライトも予約完了、あとは出発を待つばかりとなっているのだが、心残りがひとつ。マカオGPの週末は、富士スピードウェイで往年のドライバーが競演する『レジェンド・カップ』が、そして鈴鹿では、毎年恒例の『サウンド of エンジン』がバッティングしている。どちらも行きたいが、体はひとつ。それぞれにご参加のみなさまにはご無礼をお許しいただき、いざ、マカオへ。どなたか、富士と鈴鹿の報告を、[STINGER CLUB]でお願いします。
◆ところで、マカオは、金網に囲まれていることは誰でも知っているけれど、何故、金網なのかを御存じか。クラッシュしたマシンや破片が観客席に飛び込まないため? まぁ、それもあるが、狭くてめちゃくちゃリスキーなマカオの公道コースである。ドライバーは恐怖心で心臓がパンク寸前の状態でコクピットに座る。そうです、ドライバーが怖くなって逃げ出さないように、金網で囲っているのだ。要するに金網デスマッチ。ホントかよ? その辺りも、来週末に確認してこようじゃないの!!
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