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“もし抜きたいなら、フェルスタッペンを抜けるよ”

 

▲オコンは左に切り込む1コーナーのイン側にスペースを残している。

▲フェルスタッペンは、切り返す2コーナーで構わず右に寄ってきた。

◆ブラジルGPの『44周目事件(フェルスタッペンとオコンの接触)』の新たな動画をFormulaone.comが公表した。42周目にピットインするところから接触の場面までのオコンの車載映像だ。

◆オコンは、赤文字のスーパーソフトに交換し、トップのフェルスタッペンと2位のハミルトンの間に割ってはいる形でコースに復帰した。ピットからは、「ブルーフラッグが出ている、フェルスタッペンとハミルトンが来る」と伝えるが、見るからにフェルスタッペンのレッドブルよりオコンのフォースインディアのペースが上に見える。

◆コースでは連続的にブルーフラッグに代わる青いランプが点灯するが、次の周の1コーナーでオコンが、「もう、ブルーフラッグは要らない」とコメントしている。

◆フェルスタッペンとピットとのやり取りも挿入されている。44周めに入る最終コーナーで、「後ろからプッシュしている奴がいる」とピットに尋ね、ピットから、「分かった、彼は、フレッシュのスーパーソフト」と回答。そこでDRS圏内にいたオコンが、次の1コーナーアプローチで前に出た。

◆オコンは、スルリと、まさしくスルリとフェルスタッペン+レッドブルの前に出て、1コーナーに切り込んだが、ブレーキングの性能で勝るレッドブルが横に並んでやや前に出て、2台は並んで切り返しの2コーナーを曲がった。左側のフェルスタッペンは、オコンの存在を無視するように左に寄ってきて接触。

◆1コーナーでオコンが明確にインサイドを開けているのに対して、2コーナーでフェルスタッペンはまったくそういう素振りを見せてないが、それより、オコンのドライビングのスムーズさが際立って見えたビデオだった。

◆他のドライバーも、F1レベルでは同じようにスムーズなはずだが、普段あまりお目にかかれないオコンの車載映像は、ピット作業でも、そして当たった後の処理にしても、すべてにおいてなめらかなのが印象的。いろいろな意味で興味深く、何度も繰り返して観てしまった。

photo by Formulaone.com

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