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チリの世界地図–島国だけではないゴーン事件の国際性・その2

日本の世界地図は日本が真ん中にあるけれど、世界的には極東の端っこだ、と思っていたら、チリの世界地図はひっくり返しらしい。世界の“常識”はぜんぜん違う、という視点で見たゴーン事件の行方。

その2 日産のゴーン、ゴーンの日産

その1からつづく

◆尾翼にN115ANと描かれた機体番号が“日産の保有”するビジネスジェットで、ゴーンは羽田に降り立った。『NI55AN』は『NISSAN』であり、日産保有のはずだが、事実上カルロス・ゴーンの専用機だった。権威のシンボルであり、自らが世界を駆け回るアイテムの一つであるはずのビジネスジェットの機体番号が、彼の公私混同ぶりを表すことになろうとは、機内でシャンパンを傾けていた頃には予想もできなかっただろう。しかし、その彼の姿こそが、今回の事件を巻き起こした本人、カルロス・ゴーンなのだ。

◆2018年11月19日、日産に呼び戻されて羽田に降り立ったビジネスジェットを待っていたのは、東京地検特捜部だった。

◆「ご同行願います」。待ち受けた係官は、うむを言わさず、ゴーンの身柄を拘束した。ほぼ同時刻の首都高速大井パーキングエリアには、少し前に成田空港に降り立ったケリー副社長が、日産が手配した車中で同じように特捜部に取り囲まれていた。

◆霞が関の東京地検でゴーンは特捜部の検事から聴取を受けた。ほどなく、地検が請求していた「逮捕請求」が裁判所から許可が出た。「これからあなたを逮捕します」

◆羽田では逮捕されていなくても任意同行を求められた時点で「被疑者」として取り扱われる。逮捕されても「被疑者」であることに変わりはない。ただ、逮捕後は、一定期間拘留されること、黙秘権のあること、日本人であれば逮捕されるまでは捜査官に○○さん、と呼ばれていたのが、突然呼び捨てになる。彼の場合は、当然、語学に堪能な捜査官が通訳をしていたはずだが。

◆「代用監獄」といわれる留置所または拘置所がどこになるかは、逮捕令状が執行されるときには、既に決められている。ゴーンの場合は「小菅の東京拘置所」だった。霞が関の検察庁から密かに移送された。

◆小菅に着くと、すべての着衣を脱がされ、素っ裸で肛門検査を受ける。この一瞬をもって「犯罪者としての屈辱を初めて味わう」と、経験者の多くが語っている。ついさきほどまで、ビジネスジェットの機内で寛いでいた自分と、ほんのわずか数時間後に全裸にされて肛門を覗かれる自分をどのように納得させて落ち着かせられるのかは、最新鋭のAIでも分析・処理・解決できないだろう。異常なアルゴリズムが彼の体を駆け回ったに違いない。

その3につづく)

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