F1が面白くなってきた
◆F1に限らず自動車レースは、応援の対象が明確になるほど面白く観戦できることになっている。もちろん、応援の対象の成績がいいに越したことはないが、大切なのは、応援の対象を決めることだ。いまのF1に興味が注がれるのは、ホンダ・パワーの活躍が期待できるからだが、ぼんやりホンダに期待を寄せるのではなく、もっと明確に対象を絞り込めば、面白さは加速度的に深くなる。
◆レッドブル・ホンダにしても、ドライバーが二人いる。完全無欠鉄壁のマックス・フェルスタッペンを応援するもよし、ドイツでもマイナスイメージを背負いこんでしまったピエール・ガスリーの頑張りにエールを贈るもよし。と思っていたらアルボンと交代劇になってあたふたしたけれど、ともあれ、トロロッソ・ホンダのどちらかを贔屓に決めて声援を贈るのもありだ。
◆もちろん、ホンダだけがレースをやっているわけではなく、フェラーリの一挙手一投足をつぶさに追う方法もある。新生シャルル・ルクレールの活躍を緊張しながら観るもよし、ベテランの域に入ったセバスチャン・フェッテルの成果を見届けるのも悪くない。
◆メルセデスの二人を比較しつつ、どちらを応援するか決めて週末を眺めるのも悪くない。弱小でも、応援しているといつか、ハンガリーGPでウィリアムズのロベルト・クビツァが入賞したように、報われる瞬間を味わえるかもしれない。
◆人それぞれの楽しみ方はあるけれど、とにかく応援の対象を決めて後半戦を楽しみたい。
◆ということで、ピエール・ガスリーがフリー走行3でパキッと10番手で期待したけれど、赤旗に阻まれてQ1落ち。まぁ、これもF1。
photo by Honda