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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

ピッタリ12時間の時差ボケ

懐かしい1988年のブラジルのVISA。今はビザが要らなくなっている。ブラジルのビザといえば思い出す。事件は明日のお楽しみ。

◆ブラジルは日本とは地球の裏側の関係にある。天才バカボンのパパが、地面を掘って、「これからブラジルに行ってくるのだ」と言っているのを見た記憶があるが、掘ってもブラジルまでは届かないだろう。第一、途中でマグマがあるので熱くてダメだ。

◆そういう関係の日本とブラジルの時差は12時間、ちょうど半日のズレがあるが、前の2戦、メキシコとアメリカも、それぞれ15時間のズレがあり、要するに完全な時差ボケ状態が続いている。

◆そのおかげで、朝8時頃に寝て、10時半に目が覚めて、昼間はシャキッとしないままで時間がすぎるのをボーって待って、夜9時過ぎから活動を開始して、貫徹、という生活パターンのまま1日が過ぎている。当然、体調はドターッとしたままだ。

◆20年近くまえに亡くなった親父は、睡眠時間に一家言持っていた。夜は寝るものだ、と。え、みんなそう思っているの? 失礼しました。ともあれ、親父が夜に寝るべきだ、と言っていたのは、太陽が地球の裏側にある時が最も身体が休まるからだという至極もっともな理由だった。

◆そういうわけで、時差ボケ状態が続いているが、一般的に“時差ボケ”というと、睡眠時間ことだが、実は時差ボケが修正される順番がある。まずは睡眠の時間だが、次に食事の時間、最後が、生理現象、要するにトイレに行く時間だ。

◆ミスター・ルマンと呼ばれる寺田陽次郎さんから、ルマンで完走する秘訣は、「完走するのは、あることができると簡単なんだよ」と伺った。

◆寺田さんの答えは、「ルマンの衣食住を理解すること」だった。要するに、いつ寝て、いつ食事をして、いつトイレに行くか、それが分かれば生活のリズムが整い、当然体調も万全になり、人は本来の能力を発揮できるから完走は簡単になるのだそうだ。なるほど、と感心したが、要するに、時差ボケ状態では、作業効率が当然落ちる、ということだ。

◆1987年に『GPX』で頻繁にF1を追いかけていた頃、とにかく寝ることが重要と思っていたが、F1の解説でお馴染みの森脇エンジニアから、アップジョンという入眠剤が、スッキリ目覚めてオススメと教えていただき、医者に相談して常備薬にしていた。

◆たしかにぐっすり寝られて目覚めもよくて残らない。すっかりファンになった。飛行機の中は、今はそうではなくなったが、社会から隔絶状態で、電話もかかってこないし今のようにパソコン通信(この表現さえすでに死語だ)もできないから、ぐっすり寝るチャンス。搭乗前に一粒呑んで席に着き、飛んだら直ぐにワインをもらって完璧に眠りに就くパターンが続いた。

◆ところが、マズイことが起きた。元々、年間20往復もすれば、ただでさえ時差ボケでおかしくなるが、座って寝るのは、脊髄を支える筋肉も一緒に寝るわけで、精髄に不自然な力がかかって酷い腰痛になったのだ。そして、アップジョンは、アルコールと併用してはいけなかったのだ。精神状態がおかしくなって、酷い夢を見るようになってしまった。

◆それが30台後半の頃。それから30年、2011年と2012年は、F1全戦取材という愚行に出たりして、毎年、11月は、時差ボケが最大になる時期になった。現場に行く回数が減っても、同じ時間にF1GPは行なわれるわけで、時差とのつきあいは途絶えないままだ。

◆最近は、時差ボケに人生ボケが加わって、さらにリズムが整わなくなっているが、F1GP台20戦、時差12時間のブラジルGP初日金曜日のフリー走行が終わった。サンパウロは午後1時半。15時からのフリー走行2の間に、昼飯を食っておこう、と深夜1時半に考えて、確実に体内時計が狂っていることを認識した秋の夜。

最近、治安悪化のサンパウロにご無沙汰しているけれど、時差ボケとのつきあいは相変わらず。

photo by [STINGER]

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