Hondaよ、私のためにF1継続ありがとう←違うと思う
◆Honda F1が、2021年まで、レッドブルとトロロッソにパワーユニットを継続して供給することを発表した。めでたいことだ。と冷静ぶっているけれど、めっちゃ、嬉しい。
◆一時は、本業の経営不振から、今年一杯で撤退を余儀なくされるのではないか、というウワサがまことしやかに流れていた。こっちはそりゃマズイ、と雑誌の連載に、F1推進派ではない取締役が、やめたら恥ずかしいことになると思ってもらえる原稿を書いたが、いまとなっては、慌てふためいた自分が恥ずかしい。
◆ただし、F1に参戦している自動車メーカーの取締役が、全員一致でF1参戦を諸手を挙げて歓迎しているかというと、そうでもないのは当然のことだ。もともと、Hondaじたい、創始者の本田宗一郎は火の玉オヤジは、イケイケでF1に猛進していたが、それをいなす藤澤武夫という右腕がいたからこそ、コントロールが利いた経営ができた、という経緯もある。
◆さらには、1987年一杯でF1を休戦し、2000年に復帰、2009年に再び冬眠に入ったBMWは、決定権を持つ取締役5人の多数決で進退を決めていたと言われた。5人で決める、ということは、5人全員が賛成したから参戦し、全員が反対したから辞めたわけではない。賛成3:反対2で参戦、賛成2:反対3で休止だった。つまり、動いているのは一人。なので、その動く一人をターゲットに、気が変わってほしいという願いを込めた記事は、絶大とはいえないまでも、多少の影響を与えるかもしれないのだ。往々にして、反対するのは、モーターレーシングを御存じない取締役のは合いが多い。そういうモーターレーシングに興味が薄い正当な経営哲学から冷静に考えれば、F1はやるよりやらない方が正義だが、御存じない悪影響もありますよ、とささやくことは案外ピクッと聞くこともあるかもしれない。
◆ともあれ、継続はめでたいので、11月30日に予定している【お誘い→エコラン参戦説明会と美味しい中華の会】のテーマに、『Honda F1を参戦継続を祝う会』を追加して、盛り上がりたいと思う。ご都合よろしい方は、是非、高円寺駅南口から30mの会場にお運びください。
◆ちなみに、エコとF1かい、と思う方もいらっしゃると思いますが、できる限り少ない燃料で最大のエネルギーを効率よく取り出す、という意味で、F1は究極のエコエンジンであることを改めて認識したい。
◆【エコラン参戦説明会と美味しい中華の会】の案内は、こちら。
photo by Honda