F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

リバティ・メディアとGTアソシエーション

◆メルセデスのケレニウスCEOが、F1の分配金を、「6連覇もしたのだから、フェラーリと同じ扱いを受けるべき」と言ったと、『トーチューF1エキスプレス』が伝えている。

◆バーニー・エクレストンからF1の運営権を受け継いだリバティ・メディアのチェイス・キャリーが、この主張にオロオロしてか、本当は縁を切って主導権を完全に受け継ぎたいところだが、思い切ってエクレストンに頭を下げて調停役をお願いした、というニュースを見て、F1よお前もか、と思わずつぶやいてしまった。

◆6連勝は確かに凄まじい記録だが、70年の連続出場には比べるべくもない。しかし、最近の感覚は、“歴史よりインパクト”になっているような気がしてしょうがない。

◆話は飛ぶが、スーパーGTとDTMの特別交流戦を見て、彼我の差をヒシヒシと感じてしまった。終盤、バトルが加熱してあちこちでクラッシュが相次いだが、止まったのはスーパーGT陣営が圧倒的に多かった。その理由は、スーパーGTマシンは、空力をとことん煮詰めた結果、壊れやすいマシンになってしまったから、という見方があった。

◆確かに。しかし、DTMは空力を考えていないのかというば、そんなことはあるはずもない。あるカメラマンから雨の中の画像を見せてもらったが、DTMマシンは、ドアミラーの下に空気を流し、ボディサイドを回してリヤウィングに空気を当てる流れを見事に創り出していることが明白だった。スーパーGTマシンは、ドアミラーの活用ができていず、乱流のまま、効率的な空気の流れを創れていなかったのだ。

◆さらに、接触が起こりうることを想定して、多少当たっても壊れない創りをししていたのだ。つまり、その部分でもDTMの勝ち、というか、日本のスーパーGTは、遅れていることが見えてしまった。

リバティ・メディアもスーパーGTのGTアソシエーションも、グローバルな視点で、自分を見直す必要がありそう、というコジツケが、本日の結論。

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