モータースポーツは、創意と工夫が楽しい
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富士スピードウェイの左回り(いまと反対)のヘアピンを、サニー・エクセレントを引き連れて行く、星野一義のチェリークーペ。左ハンドルであることに注目。
◆懐かしい写真が出てきた。1973年日本GPに、ニッサンは110サニーに1.4リッターエンジンを搭載して市販したサニー・エクセレントのエンジンを1.6リッターにボワアップ、さらに高性能なDOHCに変更したサニー・エクセレントで参戦し、TS-a クラスの表彰台をと苦戦したが、そのレースに混走して出走した星野一義のチェリーは、圧巻だった。左回りのコースを優位に闘うために、運転席を左に移動して左ハンドルとして創り直していた。
◆いまとなっては、だからなんだ、といしベルだが、こういう牧歌的な改造に創意と工夫を感じられて興奮できたのは、いい時代だったってことで。
◆AIですっかり計算し尽くされてしまえる現在は、どうも“人”の息吹が感じられなくなってしまった。いや、それは時代が進んだのではなくて、こっちが退化した証拠だったりするんだけれど。
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