運転が本当に上手い人の車間距離
◆運転が上手い、というのはどういうことだろう。それは、“同乗者に不安を与えず、かつ早いこと”とあるレーシングドライバーから聞いた。速いではなくて早い。目的地までにかかる時間が短い＝早い、ということだ。いかにスムーズに、同乗者にショックを与えずに、走れるか、ということだ。しかし、運転の上手さはそれだけではない、とも。
◆10年ほと前になるが、こんなことがあった。東名高速大井松田近辺でのことだ。助手席に乗っていて、前のクルマとの車間距離が近いことがしばらく前から気になっていた。大井松田の出口付近で、前方が混んできた。と突然、数台前のクルマが何事か急ブレーキをかけた。こちらのドライバーは運転が上手い人だったので、間一髪で追突を免れた。は～、とため息をついたのも束の間、数台後ろで、キーッ、ガッシャ～ンといういや～な接触音。我々のクルマの急ブレーキが後ろに影響して、数台後ろのトラックが停まれずに追突したのだ。
◆我々のクルマが車間距離を取っていれば、トラックは追突せずに済んだ可能性がある。つまり、車間距離を取っていなかったこちらのドライバーは、運転操作は上手いかもしれないが、総体としての運転は上手くなかった、ということだ。運転は、自分だけがしているのではなく、周辺の状況も理解していなければならない、ということだ。
◆他人のことはこうして冷静に判断できる。果たして、自分の時は大丈夫か。しかと気をつけて、楽しい運転をしなくちゃ。
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