F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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Ghosn has gone!?–ゴーンさん、行っちゃった

1年前の連載の“空想”は見事にズボシだった。

◆ゴーン事件が新展開を見せた。ゴーンが、レバノンに逃亡した。

◆実はこうなることは、とある情報として2018年のクリスマス直後に【STINGER】に届いていた。ゴーンは、レバノンに逃亡する、というストーリーが鋭くて面白かったので、単行本化を出版社に売り込んだが、荒唐無稽の話はある意味当然、信じてもらえず、お蔵入りになっていた。その前段階で、【STINGER】に掲載したのが、こちら

◆結論を書いてしまっては単行本にならないとして、サワリの部分だけで終わっていたのだが、今からすれば、届いた情報を全部書いておけば、自慢できたのに、残念。

◆この話は、追って深堀するが、世の中に流れている情報の多くが、お門違いだったりして、こんなことも分らんのか、とビックリするようなことがちょくちょく起きる。

◆鉄道道事故の話に関連した好例がある。どこかの電車事故のテレビの解説を観て驚いた。コーナーで電車が脱線したのだが、鉄道評論家が、「カーブでスピードが高いと分かった時点でブレーキをかけて速度を落とさなかったのが原因」というようなことをしゃべった。オイオイ、遠心力がかかっているコーナーでブレーキを踏んだら、余計危ないだろ。ベクトルのことを知らんのか。物理学を理解していない評論家では困るのだ。

◆フルフェイスヘルメットが出始めたころ、バイクの事故で首の骨を折った死亡事故を朝日新聞が解説した。ジェット型ヘルメットとフルフェイスの比較記事で、ジェット型は、首の後ろの切り込みが大きいが、フルフェイスはそのくぼみが小さいため、前方から入力が入るとそこをテコにして首が折れる、と解説し、だからジェット型の方が安全であるかのような内容だった。しかし、書いた記者は、首が折れるほどの入力があれば、最初に顔面がつぶれることをすっかり忘れていた。デスクもそこに気付かずに紙面に載った。

◆広場で行なわれた自動ブレーキの試乗会で、金網に突っ込むアクシデントが起き、運転していた男性が大腿骨を骨折した。これを伝えるテレビのニュースもマヌケだった。自動ブレーキが効かなかった、と鬼の首を取ったような解説を展開したが、金網に突っ込んで大腿骨を骨折するほどのクラッシュなら、かなりのスピードが出ていたことになる。自動ブレーキが効果的なスピードははるかに遅い領域だ。つまり、運転者がスピードを出しすぎていたのが事故の原因で、自動ブレーキに問題があったかどうかは別問題だ。

◆これが経済問題でも同じだろうと想像できる。さらに国際問題となると、今でもある意味“鎖国中”の日本は、下手をするとさらに拍車がかかって全然分かっていないと思うのは私だけだろうか。できればこのあたりの感覚の遅れ、中国や北朝鮮の方々には知られたくないと新年そうそう、心配になってきた。

photo by [STINGER]

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