2020年はここに注目?!
◆始動した2020モータースポーツシーズンは、どんな展開になるのだろうか。気になるのは“NOPPON”の動向だ。
◆まず、世界レベルで最も注目されているのがWRCの勝田貴元だ。ラリーファミリーの勝田家の末裔として世界に打って出て、すでにWRCが“日常”になっている。今年はWRCに8戦出場予定というが、レースで身につけたスピード感覚で、世界の強豪とどう闘うか注目だ。
◆日本を巣立ってインディカーにフル参戦するアレックス・パロウの闘い振りも気になるところ。スーパーフォーミュラとスーパーGTの予定をキャンセルして、チーム郷のバックアップを受け、さらには、アメリカに根を下ろしてさまざまなサポートを行なうロジャー・安川のバックアップも期待を高めている。オーバルをどうこなすか、最初のテーマはそこだ。
◆そして、山本尚貴の2020年も気になる。2018年にスーパーGTとスーパーフォーミュラのダブルチャンピオンに輝き、2019年の日本GPでは、日曜日のフリー走行1でトロロッソ・ホンダのシートに納まった。次のステップが期待されるところだが、日本GPでのコメントなどから、33歳という年齢的なこともあり、次のステップへのモチベーションが高いように見えないのがなんとも残念。
◆笹原右京、福住仁嶺、牧野任祐、角田裕毅、佐藤万璃音など、海外での活躍の素地があるドライバーも、いまのところ動きが見えていない。当面は、WECのトヨタで、小林可夢偉と中嶋一貴のWECでの闘いぶりと勝田貴元のWRCでの走りが、日本からの焦点になりそうだが、どちらもトヨタ、ということを考えると、ホンダやニッサンの奮起に期待したくなる。
photo by GAZOO Racing