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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

ぶつかりまくって台無しのフォーミュラE

◆フォーミュラEの2019-2020第3戦が18日土曜日に行なわれ、今回も激しいバトルが展開した。しかし、ここで使った“激しい”という言葉は、ほめ言葉ではない。あちこちで無神経な接触が頻発し、せっかくのバトルが台無しになったからだ。

◆ドライバーの能力と、マシンポテンシャルの関係をみていくと、例えば、F1は完全にマシン能力が人のコントロール能力を越えている。なので、ドライバーは、マシン能力を制御しつつ走行する必要がある。

◆しかし、マシン能力が低くなって、人の能力の方が上の場合、マシン能力を出し切って走ることになるのだが、ここで、奇妙なことが起きる。F1のようにポテンシャルの高いマシンの闘いでは、スピードも高くなることで、接触事故が起きることはめったにない。というか、ドライバーが接触を細心の注意で避けようとするからだが、マシン能力が低くなると、ある言い方をすると“マシンをナメて”多少の接触を軽視するというか、そんな気分が働いて、接触が多くなる。フォーミュラEではそんな接触が多く見受けられる。“多少ぶつかってもヘッチャラ”な気持ちにドライバーがなるのだろうか。

◆そういうレースがどう見えるのかといえば、迫力がある、という見方もあるかもしれないが、冷静に見ると、その接触のほとんどが、レベルが低い闘いに見えてしまう。ボクシングには、禁止されているトランクスのベルトより下を攻撃してはいけないという、“ローブロー”という規則がある。目を指で突くことも禁止されている。いずれも、それをやるとレベルが低い争いに見える。自動車レースの接触も、それと一緒だ。

◆しかしく自動車の場合1トンを越す重量物のため、ついつい行き過ぎが起きて接触が起きることがあるのだが、ダメなものはダメ。サッカーで、ボールに手を振れたらいけなかったり、他の選手を突き飛ばしてはいけないのと同じく、接触はしてはいけないのだ。

◆ギリギリで接触を避けつつ繰り広げられる先陣争いをフォーミュラEで観たいと思う。

◆次のシーズンから、マシンの設計自由度が大きくなり、結果としてマシンの性能があがってスピードが高くなると、安易にぶつかることもなくなるのかもしれないが、もうひとつ、フォーミュラEで接触が多い理由は、タイヤをカバーしているボディ形状にもありそうだ。タイヤが剥き出しなら、おいそれと当てられない。タイヤ同士が接触すると、カタパルトにの様にジャンプして非常に危険であることをドライバーが知っているからだ。フォーミュラEの車両規則は、タイヤ同士の接触がないように考えて、タイヤが露出しない形のボディになっているのだが、返ってそれが接触を誘発している可能性もある。

◆面白いレースは、走って勝負が決まるレースだ。接触で順位が変わったり、結果が違ってきてしまうレースではなく、正々堂々と走って決まるレースが観たい。

photo by FORMULA E

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