自衛隊の葛藤–誤解が蔓延しないうちに
◆自衛隊のことを書いた記事を読んで、思わず唸った。『自衛隊の現役幹部、衝撃告白「災害支援隊になってゆく私たちの葛藤」』というタイトルで、自衛隊現役幹部が現状を語っている。
◆自衛隊、と聞くと、災害支援と感じてしまう、という内容は、一見いいことを書いているかのようだが、実は、日本の将来に向けての警笛だった。このままいくと、自主防衛という自衛隊本来の力がどんどん下がってしまうと訴えている。そもそも自衛隊とは、“Self Defense Force”の略で、“Disaster Relief”(災害救助)隊ではない。
◆オイオイ、日本は戦争放棄じゃなかったのか、という声もありそうだが、防衛力が弱くなると、どこかが狙いをつけて、経済的に優れた日本は格好の標的になる。そうならないために、下手に攻められないと思わせるだけの防衛は、特に島国日本には必須だ。
◆ところで、自動車レースは戦争を起こさないための最善の方法だ、というお話は、こちらで。