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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

タイヤカスの真実!?

最初は、トレッドが剥がれたと思って焦った。

◆1月25日に続いて、2月11日にエコランに参加した。ゆっくり走ることが、こんなに面白いのか、というのが、辰己英治監督始め、参加者の感想だったが、さらに帰りにオマケがついた。エコランに参加しなかったら、一生、知らなかったことが分かったのだ。それは、タイヤカスのことだ。

◆タイヤカスという言葉は、F1に限らず、モータースポーツの場面で頻発するので、自動車関係者ならだれでも知っている。私も当然知っていた。しかし、実は、全然知らなかった、というのが今回の発見。タイヤカスの実態を、深く識ることができたのだ。

◆競技を終わって仲間と夕食をいただき、さて、御殿場から東名高速に乗って1kmほど走ったところで、右後輪からパタ、パタという連続音が出始めた。ゆっくりとはいえ、サーキットを走ったことで、何かタイヤに異変が起きたかもしれない。大事をとって足柄サービスエリアに止まって右リヤタイヤを確認した。

◆暗がりで右後輪をなでてみると、小さな出っ張りがいくつか手に触れた。親指の爪で出っ張りの端をコジると、幅5㎜/長さ20㎜くらいのゴム片がはがれ落ちた。最初はその正体がわからからず、トレッドが剥離したのではないかと心配になった。もし、表面が剥離しているのだとしたら、走るのは危険が危ない。

◆知り合いのタイヤ関係者やレーシングドライバーに電話で確認したが、誰も正体がわからなかったが、何人かに意見を訊いてているうちに、「もしかして、タイヤカスかも」となった。「耐久レースの時は、交代直後のインラップでは、タイヤカスをとるために、ドリフトしまくってタイヤカスを落とします。そうしないと、例えばポルシェGT3の場合、タイヤカスがでかくて、ペースを上げた時に飛び散ると、タイヤハウスを壊しちゃいますから」。なるほど。

◆簡単にいうとこうなる。まず、タイヤカスを踏む。こちらのタイヤが温まった状態なので、タイヤカスは踏んだタイヤに貼りつく。走行を終えてタイヤが冷えると、ある程度固まってタイヤにへばりついた形になる。その状況で走行して速度が出ると、タイヤカスが温まって溶けだしてタイヤから剥がれてホイールハウスに当たって連続音がでる。と、こんな感じだ。

◆辰己英治監督によると、“峠では出ない現象です”。浜島裕英エンジニアは、“右後輪はワークサイドではないので、タイヤカスがつきやい状況にありますね”。

◆エコランとはいえ、サーキット走行は、かくも高次元のメカに支えられている、という教訓をいただいたのだった。

photo by [STINGER]

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