F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】  > F1に燃え、ゴルフに泣く日々。 >  >     神たちの闘い

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

神たちの闘い

カタルーニャ・サーキットの3つのセクター。セクター1でペレス、セクター2でルクレール、セクター3でハミルトンが最速。3つのセクターの合計が最速タイムになる。このときは、ルクレール+フェラーリがベストタイムだった。

◆F1合同テストを見て、思い出したのは、昨年11月の井上vsドルネの凄まじい世界戦だった。ボクシングの神髄を、あとでその試合を振り返るYou-Tubeで発見でき、“神たちの闘い”と素直に思えたことも、嬉しい発見だった。

◆今回のF1合同テストは、特に最終日のタイム差が人の手では計れないのではないかと思うほど詰まっていた。1周4.3kmを走ってトップのボッタス+メルセデスと2番手のレッドブル・ホンダ+フェルスタッペンの差は0.07秒という際どさだった。

◆サーキットを1周して現れる差は、どこか一部で出来るのではない。テスト会場のカタルーニャ・サーキットで言えば、14のコーナーと3本のストレートで少しずつ差がつく。

◆もっと言えば、どこか速い部分があることもある。そうして1周回った差が、1/100秒でカウントされるってどんな世界なのか、と思う。もう20年以上昔になるが、ツーリングカーのJTCCで、富士スピードウェイの旧コースを走っていた最盛期の星野一義さんが、「ん~ダメだなぁ」と厳しい表情をしていたので、“ダメというのはラップタイムどのくらいの差になるのですか?”と尋ねたことがある。星野さんは、「コンマ3秒いかれたら、どうあがいてももひっくり返せない」と言った。

◆0.3秒以内なら、気合を入れてなんとかいける、というような意味だったが、ツーリングカーよりもフォーミュラカー、中でもF1はさらにシビアに仕立てられているから、0.3秒が、0.2秒、0.1秒と縮んでいくのは理解できるにしても、1/100は想像できない世界だ。

◆運転は宇宙との対話だ、というのが私の持論だが、それについては明日に譲るとして、まさにF1ドライバーは宇宙人、いや、さらに上を行く神なのだと、改めて思った。

◆もちろん、そういうマシンを創る“職人たち”も、常識をはるかに超えた神の領域にいるということだ。F1の会場がエネルギッシュで、そこにいるだけで精神が洗われるような気がするのは、そこが神の空間だからなのか。

◆神が集まる2020F1GP開幕戦オーストラリアGPまで2週間、スピリチャルに瞑想を膨らませてみた。迷走!? うん、そっちの方が近いかも。

photo by formulaone.com

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