運転は宇宙との対話だ!?–『走りの哲学』
◆F1合同テストの時差ボケか立ち直れず、日にちの感覚がズレたままだか、『運転は宇宙との対話』については、明日、というのが昨日の約束だったので。
◆大きく出たな、と思うかもしれないが、“宇宙”をもう少し身近に、“地球”と置き換えてもいい。運転は地球との対話、ということで。
◆我々が歩く時、無意識のうちに物理学に則って歩いている。つまり、知らず知らずのうちに地球と相談している。相談なのだから、地球と語って初めて歩いたり、座ってバランスを取ることができるということだ。
◆体重を支え、踏み出す時はバランスを考え、曲がる時はコーナリングの物理学の中で動きを制御している。つまり、知らないうちに実は地球と相談しているのだ。
◆人の体重でさえ相談しているのだから、これが最低でも500kg、大きいのは2トンを超えるクルマになると、その“相談”がさらに重要になる。歩くより走る方が、転ぶリスクが高くなるが、はるかに重い自動車の運転が、より“相談”が大切になるのが分かるだろう、ということだが、さて、どれだけの人がきちんと相談できているのかを考えると、ちょっと怖い。
◆コロナ・ウィルスと同じく、「正しく怖がる」ために、3月18日、高円寺のヒマナイヌスタジオで、『走りの哲学』を語ります。
illustration & comment by Hiroaki Okazaki