コロナ情報 を正しく見抜こう–実態と情報のアンバランス
◆世を挙げてコロナヒステリーが収束に向かっている。いや、ヨーロッパがパンデミックの中心地になった、というニュースが届いて、安閑とはしていられない状況だが、冷静な判断をしておきたい。
◆騒ぎが大きくなったのは、マスコミと小中学校を休みにした政府の責任だ。日本だけでなく、世界的に政府や管轄団体は、慎重に伝えた結果、誤ったイメージが伝わってしまった。結果として出歩けないムードになって、疲弊した思考回路になってしまっている。
◆コロナを甘く見ろとは言わないが、同じ時期にインフルエンザで何人死んでいるか、という比較をせず、あたかもコロナが史上最悪だ、という流れだ。実のところコロナは、かかっても要は風邪の一種で、即座に死んだり重症になったりはしない、というのが専門筋の意見だが、テレビではそういう表現がほとんどなく、データを比べれば一目瞭然のことを、地球最後の日のような伝え方。“流行りのフレーズで視聴率を取れる”、というのが大方の理由だろうが、なんともはやだ。
◆もちろん、コロナウィルスは、ただの風邪より若干やっかいだ。油断すると肺炎のリスクもある。日本で肺炎は、ガン、心臓病に次いで3番目の死亡原因だから軽視はできない。特に高齢者が肺炎に変移する可能性が高く、自己防御はしなければならないが、注意喚起ならまだしも、恐怖をあおった結果、ヒステリー化した一般大衆がマスクの買い占めに走り、ついでになぜかティッシュやペーパータオルまでなくなる怪奇現象が日本列島に巻き起こった。
◆そもそも、手洗いとうがいは、2016年からの3年間の統計で平均1000万人がかかったインフルエンザでもやるべきことで、いまさらコロナだからというのもおかしい。ちなみに、1000万人のインフルエンザに比べて、コロナウィルスの発症者は何十万分の1だ。正しいデータを認識して、正しく怖がりたい。
◆新型コロナが、はしかのように空気感染するというのもウソ。分かっている医者は、“コロナよりインフルエンザの予防接種を”と言っているが、ここまでダラダラと怖がらせた結果、出歩かない、外食をしない、などなど、経済を疲弊させる状況が徹底して広まって、その波及効果が頭をもたげてくるのはこれからだ。
◆手洗い、うがいを徹底しつつ(当然、インフルエンザ対策も兼ねて)、一人一人が正しく考えて、日本の経済を窮地から救うことを考えなければならない。外は春だ!!
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