三菱の掃除機
そういえば、オヤジはコロナに乗っていた。50km/h辺りでがたがたっと振動が来る酷いクルマだった。その後、1964年製のVWビートルに乗り換えて、後生大事に乗っていたが、彼の長男が免許をとって峠道でドリフトしまくってガタガタになったらしい。長男? オレだm(_~_)m。
◆志村けんさんが亡くなった後のネットの反応を観ていると、これだけ世代を超えて人気があったお笑い芸人は、志村けんを置いて他にいないかも、と感心して思い出した。
◆テレビと言えば、プロレスしか観なかった18年前に死んだオヤジのことが浮かぶ。試合のいいところでCMの時間になる。それは仕組まれているから当然なのだが、純粋な（?）オヤジとしては「ちぇっ、いいところでだったのに!! 決まっていいところで宣伝だっ」と思うわけだ。
◆全員集合が始まったのは1969年で、十代の頃。近所のおばあちゃんがララミー牧場や奥様は魔女を観て、“最近の外人さんは日本語がウマイね”と感心した時代なのだが、今とは相当違う側面があった。
◆オヤジをムカツカセたそのCMは、“リングが汚れたので掃除する”というテイで、三菱の掃除機がリングに上がって厳かに掃除をするのだった。それはどうでもいいんだけれど、オヤジはそれを観て、「三菱製品は絶対に買わねぇ!!」と、いつも怒っていた。宣伝は逆効果だったってことだ。
◆何を言いたかったかというと、プロレス以外ではNHKのニュースしか観なかったそのオヤジが、全員集合だけは観ていたってこと。志村けんは、本当に国民的英雄だったと思う。
心からご冥福をお祈りします。
photo by ［STINGER］
