F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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ガソリンはどこまで安くなる!?

◆ガソリンの値段が下がっている。10週練続で値下がりし、レギュラー1リットルが、3年4カ月ぶりに130円以下になったらしい。

◆それで思い出したのは、初代プリウスのカーオブザイヤー授賞。投票を読み上げる発表の場で司会として、タキシードを着て「プリウス10点、プリウス10点」をひたすら連呼した。

◆プリウスは圧倒的得票でイヤーカーに決まったが、へそ曲がりの私には、そうなることが最初から見えていた。それは当時(1997年)、環境問題とエコが声高に叫ばれ始めた頃であり、プリウスが本当にいいかどうか以前に、プリウスに高得点を投じると、“いい人に見える”、というイメージがあったからだ。

◆その初代プリウスは、未完成のクルマだった。試乗会で、車寄せからちょっと動いて一時停止で止まろうとして軽くブレーキペダルを踏んでビックリした。ブレーキが壊れているのかと思うほどの凄まじいカックンブレーキだったからだ。

◆エネルギー回生システムだから、とエンジニアも仲間も言っていたが、クルマは動いてナンボのものだ。最も重要な制動の完成度がきわめて未熟なのに“仕方ない”ということで発売してしまったクルマだったが、“先進”というイメージが先行してある意味歓迎された。

◆実は、未熟な段階で発売したのは、長野オリンピックに間に合わせるためだと言う説があった。ブレーキが壊れているかと思った最初の試乗会は、長野のホテルを起点に行なわれた。壊れているような状態でも、『環境とECO』という大義名分の方が上だったのだ。

◆もちろん、そこからハイブリッドが進化を続け、燃費だけに限れば、実にありがたい性能に達した。スタートすることは大切だ。何事も最初の一歩がなければ始まらない。しかし、ハイブリッドのシステムの製造段階での環境問題や、将来に向けてのバッテリーの処理の問題など、そのありがたさに置き換えられる問題は解決しているかどうかは別問題。

◆そもそも、環境もエコも、本当ではないことまで十把一絡げにされている。例えば、30年前、“化石燃料は30年で枯渇する”といわれたが、つい最近、“あと40年しか持たない”と言われるようになった。なんで増えるの? そもそも、化石燃料は1万年は大丈夫という説もある。もうすぐ使い切ってしまう、という風説を流して得をするのは誰?

photo by 富士スピードウェイ

 

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