懐かしのテレビ番組
◆大久保力さんの『マイワンダフルサーキット』は、日本のモーターレース史を辿って人気のコンテンツだが、1960年代の日本は、高度成長を前に、モーターレーシングが花開き、日本全体がエネルギーに溢れていた。
◆世相を現すひとつの指針が、1950年代終盤に一般家庭に浸透し始めたテレビだった。今では考えられないけれど、オレの小学生低学年時代には、テレビのない家庭もかなりあって、電気屋の前の街灯テレビで力道山のプロレスに人だかりができたりしていたが、やがて、冷蔵庫や洗濯機とともに、テレビは一般家庭の必需品になった。
◆娯楽の代名詞だったテレビは、いまからみると稚拙な番組が多かったが、さまざまな工夫が見えて楽しいものでもあった。
◆戦争に負け進駐軍の存在などからアメリカ文化が色濃く映し出されたことで、テレビもアメリカの番組が多かった。『ララミー牧場』、『ライフルマン』、『スーパーマン』、『じゃじゃ馬億万長者』、『ルーシーショー』、『ベンケーシー』などは、みんなアメリカのテレビ番組だったことにあとで気がついた。CAN-AMを伝える『世紀のデッドヒート』など、影響を受けたテレビはことごとくアメリカの制作だった。
◆やがて日本でも独自のテレビ番組を流すようになる。
『月光仮面』
『鉄腕アトム』
『鉄人28号』
『てなもんや三度笠』
『ジェスチャー』
『連想ゲーム』
『ゲバゲバ90分』
◆調べ始めたら面白くて懐かしくて、あっという間に3日が過ぎた。アメリカの番組も、You-Tubeで検索すると簡単に見つかるので、お時間のある時に、どうぞ。
オマケ・いま見ても、面白い『ゲバゲバ90分』。
[STINGER]山口正己
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