F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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テレビとインスタントラーメン

◆突然だが、“テレビとインスタントラーメンの共通点”は何でしょうか。そんなも、知るか、という方は、ここでさようなら。

◆テレビとインスタントラーメンは、1960年代に流行した。1970年代になると、どっちも人々の生活に溶け込んで、知らない人がいなくなった。小学生から中学生になる頃の話だ。

◆今やテレビは、14インチで角が丸いブラウン管から、55インチのでかいハイビジョン画面が珍しくなくなった。インスタントラーメンはやがてカップヌードルになり、世界的なヒットになった。

◆記憶が間違っていなければ、テレビが家に設置されたのは、小学校に入る前の1950年代終盤だった。インスタントラーメンは、最初にいただいたのはいつだったか覚えていないし、家で食べた記憶がないが、少なくとも大学の寮生活ではとても重宝した。

◆チャンネルを回す(いまではチャンネルスイッチは押す)と、そこに登場する“世界”を切り換えられるテレビは、やがてパソコンに広がって、世界中どころか、宇宙まで行った気になれるようになった。

◆インスタントラーメンは、お湯をかければ3分間で美味しく食べられる。
幼少時代に、テレビとインスタントラーメンがなかった最後の世代が、我々の世代ということになる。

◆テレビもインスタントラーメンも、不可能を可能にしてくれた。とってもありがたい存在だった(いまでもか!?)けれど、本来食事は、文字にするのは恥ずかしいが、言ってみればそこに“母の愛”が込められていたりする。

◆インスタントラーメンにはそれがないけれど、美味かった。テレビは、リアルの世界ではないけれど、連れて行ってくれる仮想空間は楽しかった。

◆さて、母の愛とリアルな世界は、どこに行ってしまったのだろうか。

photo by [STINGER]

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