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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

映画『グランプリ』を10倍面白く観る!!

観る前に知っておくと、本日NHK-BSPで放送予定の映画『グラプリ』が10倍おもしろくなる時代背景を、どうぞ。

◆ナショナルカラー

*元々F1は、言ってみれば国威発揚のひとつの手段で、マシンのカラーリングは、各国別の“ナショナルカラー”だった。

*1968年に、ロータスが、ゴールドリーフというタバコの箱と同じ、金/赤/白に塗ったのが、“スポンサーカラー”がするまで、イギリスはブリティッシュ・グリーン、フランスはフレンチ・ブルーなど、国ごとに決まった色に塗られていた。『グランプリ』の時代は、ナショナルカラーだった。

*日本は、日の丸のベースである白を申請したけれど(※1)、それはすでに南アフリカの色だったので、仕方なくアイボリー・ホワイトで参戦することになった。

※1:表記に誤りがありましたので、修正しました。
正しくは、当初、本田宗一郎が好きだった金色を申請したが、それが南アフリカが登録済みだったので、白にしたが、すでにドイツの色だったことからアイボリーに落ち着いた。

*ちなみに、その申請は、JAFなど、日本を統括する団体が行なったのではなく、ホンダF1のマネージャーだった中村良夫さんが個人で登録作業を行なった。いい時代!?

*いまでもナショナル・カラーをまもっているのはフェラーリだけだが、実はこの色、時代と共にいろいろ変化して同じ赤でも、濃くなったりメタリックになったりしている。この色にはマールボロが大きく関係している。

※いまでもナショナルカラーがあったとすると、フェラーリとザウバー、アルファタウリ以外は総て英国なので、全部緑になっちゃう!?。

◆フルフェイス・ヘルメット

*『グラプリ』に登場するドライバーは顔が剥き出しのジェット型を被っている。今のようなフルフェイス型が登場するのは1968年。

*フルフェイス誕生直後は、視界が悪い、重いなどの理由で、敬遠する意見もあった。

*アライ・ヘルメットによると、重さの要素の中で、“バランス”が非常に重要。当然、素材もグラスファイバーからカーボンファイバーに素材が変わって軽量化も進んでいるが、スネルという安全規格があり、当然ながらただ軽ければいいわけではない。

◆フォードvsフェラーリ

*1967年にフォードが、DFVという名V8エンジンを開発/投入。エンジンは多額の開発費がかかることから、DFVの登場でプライベート・チームの活動がサポートされ参加チームが増えた。

*一方で、フェラーリを中心とするメーカー系チームは、フェラーリの12気筒のように多気筒だった。ホンダもその例に洩れず、さらにはオートバイの世界GPのノウハウを活かしてV12でデビューした。※2

※2:修正。正しくは、フェラーリを中心とするメーカー系チームは、1966年の3リッター規定になると、フェラーリの12気筒のような多気筒になったが、当時はフェラーリさえV6だったが、そんな状況の中でホンダは、オートバイの世界GPのノウハウを活かして、例のないV12でデビューした。

*ホンダがデビューした1964年のエンジン規定は1500㏄だったので1気筒が125㏄。現在のMotoGPにあたる世界GPで、1962年の250㏄クラスに参戦していたCR72の2気筒エンジンの1気筒×12でピッタリ1500㏄(この部分追記)だったと言われる。

*当時のF1マシンはちっこい。1964年に登場したホンダのエンジンを観たイギリスの新聞は、“時計のように精密なエンジン”と紹介した。

*2年目の1965年にメキシコGPで優勝しちまったそのちっこいRA271をツインリンクもてぎのホンダ・コレクションホールで眺めていたら、コクピットにシートベルトがない。F1に限らず、シートベルトが装着されるようになるのはもう少し後のことで、当時は、そんなもので身体を固定する考えはなかった。

*『グランプリ』の中にも、ホンダが登場する。ヤムラという三船敏郎扮する監督がそれ。ホンダをヤムラに置き換えているが、ここは若干の事実誤認がある。監督と社長は別。ホンダの社長は本田宗一郎であり、監督は、中村良夫だった。

[STINGER]山口正己
photo by NHK

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