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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

頭を使えばパターが瞬間的にうまくなる!?

◆だからって、頭で打つわけではない。当たり前か。考えて打つ、ということだ。それも、潜在意識で。

◆特にパターは、初めての人でも、このやり方をお薦めする。これを実現するだけで、距離感が格段に向上し、確実にスコアは縮まる。

◆その前に、ゴルフを御存じない方のために、まずは、パターというクラブが、最大14本使えるゴルフクラブの中で特殊であることを説明しておきたい。

◆他のクラブには、ロフトが付いている。中二階のロフトではなく、角度のことだ。高く上げたいクラブはロフト角が強く、遠くに飛ばしたいなら角度は小さい。

◆さらにクラブには、遠くに飛ばす“ウッド”と、近場で寄せるアイアンがある。名前の通り、ウッドは元は木製だった。一番固い柿の木が素材なので、その英語のパーシモンとも言われたが、最近では、チタン合金製になって、昔より飛距離が伸びた。

◆で、パターは、他のクラブが“飛ばす”のに対して、“転がす”クラブだ。最後に穴にボールを入れてそのホールが終わる。通常、9ホール×2の18ホールで1ラウンドという。我々アマチュアは1日に1ラウンドが、最近の定番。私がキャディのアルバイトをやっていた50年前は、滅多にゴルフができない、という事情もあったせいか、1日に1.5ラウンドが普通だったが、まぁ、これはここでは関係ない。だったら書くな、という声は無視して、パターである。

◆ドライバーは、飛ばない人でも200ヤードだから180m、飛ぶ人は250ヤード=225mくらい飛ぶ。プロになると300ヤード、女子プロの飛ばし屋なら260ヤード、男子プロの中には400ヤードかっ飛ばす怪物もいる。この“すごい距離”が、ゴルフの魅力のひとつである。うまくいけばの話だけれど。

◆ちなみに、野球の場合、巨砲の松井秀喜でも、例外的にでかくいホームランて150m、小さな球場のホームランは90mしか飛ばない。ジャンボ尾崎は、野球からゴルフに転向したが、尾崎兄弟を虜にしたのは、野球に比べてゴルフがはるかに飛ぶからだったという。

◆ゴルフの醍醐味はこの一発だが、それも1打にカウントされる。打った数が少ないプレイヤーが勝つのがゴルフだ。打ってホームを踏んだ数に与えられる点数の多い方が勝つ野球と逆だ。ゴルフは打つ数の少なさを競う。

◆かっ飛ばせば気持ちがいい。しかし気をつけないと、飛ぶだけコースを逸れる可能性が高まる。なるべく打つ数を減らすゲームであるゴルフでドライバーは、遠くに飛ばす喜びもあるが、同時にリスクもある、ということだ。

◆一方で、5㎝でも1打に数えられるのがパターだ。200mも飛ぶドライバー(一番飛ぶクラブ)と同じ1打だ。

◆で、ドライバーは頭で考えても、直ぐにうまくはなれないが、同じ1打のパターは、瞬間的にうまくなれる。お待たせしました!! やっと本題です。

◆パターを使うのは、最後に芝を短く刈り込んだグリーンと呼ばれる場所に乗ってからになるが、パターのテーマは、1に『転がり方』、2に『方向』、3に『強さ』。

◆『転がり』は、グリーンの傾斜と芝目で変わってくる。下りで芝が順目なら遠くまで転がるし、登りで逆目なら早めに停まってしまう。まずはグリーンの状況で『転がり』を読む。『方向』は、『転がり』を予測して、どこに向かって打つか。

◆そして、『強さ』、どの強さでヒットするか。瞬時に身につけられるのはここだ。やっとのことで、今回のテーマである距離感の登場だ。

◆『転がり』と『方向』は、経験がモノをいうので、これも一筋縄でできるようにはならないが、『距離感』は、瞬間的に、誰でも体得できる方法があるのだ。

◆ごみ箱にゴミを投げ入れる時、この強さで投げるとちょうどいい、と思う強さで投げますね。それと同じことをゴルフでもやるだけだ。

◆カップと呼ばれる最後に入れる穴は、ちょうど一升瓶がスポッと入る大きさだ。一升瓶の直径が10㎝少々、ボールが4㎝ほどだが、打つ本人にとっては、ビール瓶どころか、オロナミンCくらいに小さく見える。ゴルフはそういうものだが、ここにハマまらず、まずは、10㎝と4㎝がと念じて構える。

◆そして、オロナミンCはちっちゃすぎるが、一升瓶でもビール瓶でもいいが、まずは、カップをジ~ッと見つめる。脳裏に焼きつけるのだ。焼きついたらボールに視線を移すと、右打ちの人なら左耳の辺りに、ジ~ッと見つめたカップの残像が残っている。そこを狙って打つ、それだけだ。距離感がウソのように精確になる。

◆ウソだと思うなら、今度のラウンドで試してみなさい。え、ゴルフ、やったことがない。じゃ、ごみ箱にゴミを投げるときに試してみてください。自分の潜在能力に驚くことになりますよ、きっと。

photo by [STINGER]

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