煽り運転は、クルマの『顔』のせい!?
最近、目がつり上がり、尖ったデザインのクルマが増えている様な気がする。これは国産車に限った話で、さらに軽自動車以外、という分類ができる。おしなべて怖い顔にするのはなぜだろうか。
特にワンボックス・カーの顔つきは、無駄にでかいラジエター・グリルと目つきが最悪。どこもこれ見よがし、こけおどしの怖い表情にみえる。
煽り運転の結果の事故の報道が後を絶たない。煽る奴らの品格を疑いつつ、ふと気になるのは、クルマのデザインだ。『イカツイ』顔つきのクルマに乗ると、「オラオラ」という気分になるのかもしれない。
どうして怖い顔にするのだろうか。欧米のクルマのデザインにはない傾向だ。デザインの稚拙さが、クルマ文化のレベルの低さを現しているようで恥ずかしい。
特にヘッドライトやラジエター・グリルは、どう考えてもオーバーデコレーション。というか、衆目にさらされることを考えると、多くが“醜い”というジャンルに分類せざるを得ない。
基本として、軽自動車を見習ってみればいいかも。最近の軽自動車、実によくできている。国産の普通車でほしいクルマはほとんどないが、軽自動車はデザインや使い勝手を含め、気になるクルマがたくさんある。怖い顔をした軽自動車は存在しない。さらに、若草色とも違う、パステルカラーでもない色のラインナップをみると、軽自動車のジャンルが、普通車を陵駕して進んでいることがよく分かる。
煽り運転をなくすために、運転者の人格を云々する前に、軽自動車を参考にして、基本思想を変えて、怖くない顔のクルマになってほしい。
それじゃ売れない? 煽り運転対策の方が先だと思うけど。
photo by TOYOTA