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ウェーバーの意見は、負け犬の遠吠え!?

ハミルトンとフェッテルを従えてポールポジションを奪ったこともあるけれど。2011年ドイツGPもその1戦。

◆ウェーバーが、フェルナンド・アロンソがルノーのシートに座ったことを非難したというコメントを見た。

◆アロンソを悪者に仕立てると、あたかも正義感あふれるコメントに見えるけれど、だから“若者の道を塞ぐな”というのは、論点がズレた言いがかりだ。

◆ウェーバーは、オコンの方が速かったりしたらチームのムードは悪化すると心配している。ご尤も。多分アロンソは、あらぬことを口にしそうだ。

◆けれど、アロンソの身勝手さは今に始まったことではない。マクラーレンでハミルトンと組んだ時、チームがハミルトンをひいきしたと文句を言ってチームを飛び出した。しかし、ロン・デニスが、ハミルトンにぞっこんだったことも間違いない事実だった。

◆さらにウェーバーの主張は、いつまでも居すわっていないで若手にシートを譲るべき、というもの。“若者にシートを譲るべき”、という意見はまぁ通りはいいがお門違いだ。20年前、ミハエル・シューマッハの天下だったところにアロンソが登場した。ミナルディでデビュー。無得点でシーズンを終え、2002年を休んで2003年に、フラビオ・ブリアトーレの采配でルノーに移籍。2006年にチャンピオンを獲得した。堂々とシューマッハに挑んで打ち負かした。誰かがアロンソに席を譲ったのではなく、自分の力でタイトルを取っている。

◆ウェーバーが、アロンソの性格を心配するのは勝手だけれど、ならば“勝手なことを言う奴だから嫌いだ”、というだけでいい。“オコンの方が速かったらアロンソが愚図るだろう”、というのは正しい見識かもしれないが、“若者にシートを譲れ”というのは明らかな論理の飛躍だ。

◆そもそも、ルノー陣営がだまされたならそれもありだが、そんな間抜けな話はあり得ない。ウェーバーの意見は、ルノーに対しても余計なお世話だ。

◆好き嫌いではなく、F1ドライバーとしての経験を元に、正当な意見を言うべきだが、残念ながらタイトルを取っていないウェーバーのコメントは、説得力が足らないだけでなく、ルノーに対しても余計なお世話で、思わず眉間のしわが深くなった。

photo by REDBULL

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