人騒がせはアレジじゃなくて報道姿勢–元F1ドライバー逮捕!?
◆12月22日、通信社から物騒なニュースが飛び込んできた。“元F1ドライバーのアレジ親子が、大量の爆竹で隣家を爆破して親子が逮捕された”というものだ。
◆またまた、日本におけるモーターレーシングの認知度や理解度の低さや、海外からの情報の翻訳がいかに杜撰に行なわれているか、そして、流したいのは事実よりも“面白がれること”であることが証明されてうんざりした気分になった。
◆事実は、アレジが爆竹で脅すいたずらをしようとしたが、思った以上の爆風でガラスが割れ、アレジは警察に届け、被害に遭った隣家にお詫びした。また、息子は、アレジが乗っていたクルマを運転していたので警察で意見を聞かれた、ということだけだった。
◆二人は、検証のために警察署に呼ばれたが、ほどなく開放されている。逮捕という言葉は、通信社の文面にはなかったが、拘束を逮捕と訳したか、世の中の多くのマスコミは、面白ければいい、という視点から、“F1ドライバー”というキーワードにひっかけて、話を膨らませる“得意技”を個々でも繰り出した。
◆それによって誰かが困っても、一切のお構いなし。今回も悪例のサンプルがひとつ加わった。
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