スバルBRZをもう一度
◆BRZに久々に乗った。走り始めた瞬間に、“お~、いい感じ”と思わず叫んでしまった。太めのステアリングから伝わる“硬さ”が絶妙だったからだ。
◆遊びがほぼゼロ、なのにカッチッとている。そしてにもかかわらずカドがない。これは、ステアリング・リンケージ類にアソビがなく、サスペンションがきちんと仕事をしている証拠だ。
◆アクセルレスポンスを“足の裏にエンジンが着いている”というような表現をよく見るが、このステアリング・フィールは、手のひらで地面を掴んでいるようだ。タイヤの感触がステアリングにダイレクトにつながっている。だからハンパない安心感がある。
◆操安性ではなくて、操安感というべき感覚。運転が上手くなったような、という言葉も思い出したが、高速道路に乗った瞬間に、燃費チャレンジも思い出した。
◆恵比寿から高井戸まで下道で移動して、中央道をゆっくり走り、国立府中で降りて八王子まで総計約50kmを走って燃費が11.7km/リッターはそう悪くないだろう。
◆そのまま大垂水峠から相模湖まで走りたくなった。こういう、もっと乗りたい気持ちになった経験は、ホンダが研究用に世界中の市販車を買い集めていたうちの1台だったフェラーリ308、京都から琵琶湖畔で乗ったマクラーレンMP412C、初代のホンダNSXタイプR以来かもしれない。
◆あ、あと2台あった。ホンダ・ビートと、初代のダイハツ・コペン。冗談みたい? 軽自動車は、車重の軽さが武器になるので、バカにできない。
◆いいクルマに乗ると、いい気分になるけれど、いろいろ妄想が膨らんで、寝られなくなるのは困ったことだ。
photo by [STINGER]