ロータス99T
◆1987年、中嶋悟さんデビューの年のロータス。歯科技工士だったオートテクニック誌(GPXの母体)読者の造ったモデルの仕上がりを見て、”プロのモデラーになるべき腕前”と伝えた。それまで、世界各国で見たモデルの中で、群を抜いた仕上がりだったのだ。
◆彼はその後プロになり、最初にプロデュースしたのが、中嶋さんのロータスのサスペンションをエッチングで細部を再現したキットパーツだった。その完成品を、資料を提供したということで、1台いただいた。車載カメラまでついた仕上がりのレベルは、いま見ても見事だ。
スケールは1/43。
◆そういえば、同じ状況がもう一回あった。1977年の日本GPを走ったインペリアル・カラーのロータス78を覚えている人もいるかもしれない。その年のロータスは、
黒ベースのJPSカラーだったが、日本GPでは特別カラーのエンジに近い赤がベースだった。田宮模型の1/12モデルのプラモデル用に、デカールを造った
時も、資料を見せたお礼に、完成品をもらった。プロが造るとプラモデルはこんなにきれいにできるのか、と感心したが、その後、富士スピードウェイ近くのガ
レージでペイントしたことを知ったので、「ここにあるのがベストと思う」とかっこつけて進呈した。だが、後に、同じ完成品が、15万円で売られていた!!
返してちょうだいとも言えない(笑)。