F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

完全無欠のドリフトと、完全無欠の楽しい浜島解説m(_ _)m。

◆2台のティレルがドリフトしている画像を見つけた。素晴らしい写真



◆早速、浜島さんにお伺い。分かりやすく楽しい、完全無欠のベストアンサーm(_ _)m。全然威張ってないのに超的確。CSフジの解説もこうあってほしい。

◆以下、浜島さんからのベストアンサー。

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他の車がどんな風にして走っているのか、によりますが、F1で見事なドリフトが演じられていますね。二台の車両のスリップ角が揃っているところも素晴らしいです。
この時代の事は、詳しくはわかりませんが、次のようなことではないかと考えます。

20130607--6wheel.jpg

①タイヤ:当時のグッドイヤーさんは、バイアス構造のタイヤでしたし、現在に比べるとリヤタイヤのサイズが格段に大きいです。これは、規則でリヤタイヤを大きく出来たので、パワーの大きなF1の場合、力を受け止めるリヤタイヤを出来るだけ大きくしてトラクションを稼ぐ、という思想がそこに見て取ることが出来ます。また、バイアス・タイヤの特徴として、現在主流のラジアル・タイヤに比べると、タイヤのグリップ限界を越えて滑り始めた時の挙動が唐突ではないことが挙げられます。これらに加え、コンパウンドの技術としても現在に比べれば低く、絶対的なグリップ力はそう大きくはなかったのではないかと思います。
②車両:恐らく、エンジンやギア・ボックスなど現代F1に比べれば格段に重かったため、車両の重量配分も相当後ろに行っていると思います。この事は、車両の回頭性がかなり悪い、つまりアンダーステアーの強い車両と推測されます。一方、現在のF1ほど空力に対して敏感だとは思えませんから、車が大きくスライドしても空力面での損失が大きくなく、車両挙動をドライバーが把握し易いことも容易に想像できます。

以上の事から、リヤタイヤを大きく流しながら、即ち、ドリフトしながらコーナリングするのは可能であり。この方が、速かったのではないかと考えられますが、どうでしょうか。
・・・・

◆平身低頭m(_ _)m。
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