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偽札

◆土曜日に怪しげなお兄さんからキャップを押し売りされた。「200元」というので、「そんなの要らん」と突っぱねると、「いくらならいい」としつこいうるさい。面倒臭いので、「ふたつで100ならいいよ」と絶対にNGと思える対応をすると、「分かった。はい、100」とキャップをふたつ押しつけてくる。

◆100ってことは1500円なので、ま、笑い話のネタになる、と思って100を渡してさようなら。と、一瞬して、肩をトントンと叩くので振り返ると、お兄さんが渡した100の端っこを指さして、「破けてるからダメだ」という。うるさいなぁ、わかったよ、とその100元紙幣を取り上げて新たな100元を渡した。そのとき、お兄さんがどうしてにっこりしたかが後々判明する。

◆帰りのタクシーで、その100元を渡すと、「釣り銭がない」と言ってるようなので、ホテルのフロントで両替してもらおうとすると、フロントの男は、手元の機械にさっと通して、「no good」という。何のことかと思いきや、『偽札』なのであった。生まれて初めて観た偽札。なんだか嬉しいのは何故(笑)。誰か、10000円で買いません?

◆そういえば、タクシーで支払いをするときに、100元を出すと必ず光りに透かして見るしぐさをする。それにホテルのフロントがそういう確認機がサッと出るってことは、偽札が日常茶飯事ってことか。中国はでかいやね。

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さて、どっちが本物か。毛沢東の顔も微妙に違うし、左下の100の周辺のデザインがまるで違う。思うに、どこか違えておくことで、「偽札を作っているつもりはないです」と申し開きができる? それにしても、「角が切れる」と言って交換させたお兄さんのテクニックというかやり方には感服であります。やられた!!

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