さて帰れるか
◆モナコGP期間でしばらく留守にしてすいません。毎日書かないと気が済まない性格なのに、他に書かねばならないことがある上に、モナコGP最大の問題が夜に待っている。
◆泊まりはニース。モナコにはとてもじゃないけど高くて泊まれない。ニースなら電車で20分。ニース駅前の木賃宿ならなんとか手が届く。が世の中うまくできていて、”グランプリ価格”なる特別価格になるのが普通だ。普段60ユーロで高い相場が、一気に倍以上に跳ね上がる。今回のホテルは110ユーロでも文句は言えない。
◆[STINGER]の取材を考えると、ホテルの条件はインターネットがつながること。最近はどのホテルもネット回線を持っているのでほとんど心配ないのだが、時々事件は起こる。そういえばフランスは、前から問題児だった気がするなぁ。
◆ホテルにチェックインした水曜日と翌日の朝は、猛烈に遅いことを除けば問題なかった回線が、木曜日からつながらなくなった。パスワードの画面が出てこない。フロントで訊けば”We have a small problrm”って、こっちは大問題だって。しかし、フロントのアルバイトの中国系のオニイサンはまったく使い物にならなくて、”I don’t know”を繰り返すだけ。ならば、明日からプレスルームで仕事を完全に済ませてから帰るしかない。
◆そうなると、芋づる式に問題が出る。遅くなると最大のテーマは夕食である。日本からフリーズドライのスープ各種と、すぐに溶けるしゃぶしゃぶ餅は持ってきているが、できればそれは非常食にして、マトモな食事がしたいのだが、22時にはニース駅前周辺のレストランは閉まるのである。
◆モナコで食っていくことも考えたが、これまた馬鹿馬鹿しいグランプリ価格。第一、美味いレストランは限られる。ということで、惣菜屋で焼きそばと野菜炒めになるのだが、一人部屋にこもってプラスチックの容器から食うこの焼きそばが、なかなか美味かったりしてまた哀しいのであった(笑)。
◆16日の朝、フロントに気の利いたオニイサンがいたので、トラブルを伝えてみる。日本との時差の関係でネット環境がないのは問題なのだ、というと、なんと、実に簡単に、”失礼しました。別のホテルを訊いてみます”と即座に電話。歩いて2分のホテルを取ってくれた。
◆これで安心と思いきや、M.シューマッハが最終コーナーでF.アロンソを抜いたもんだから、これがペナルティ問題になって、メルセデスを中心とするリリースが遅れた。やはりモナコは、始まる前から終わるまで、一筋縄ではいかないレースなのであった。今朝まで泊まったホテルで荷物を受け取ろうとしたら、例の中国系オニイサンが”ありません”て、オイオイ!
◆結果からいけば、新たなホテルに昼間の気の利いたオニイサンがとどけてくれていたのであった。小さな親切、余計なお世話。でも、メルシーポク。ということで、めでたし。←しかし、明日、飛行機が飛ぶかどうかの心配もあったりする。