雨のモントリオール
◆カナダのイメージを変えねばならない。というか、以前間瀬さんに言われた話を思い出した。
◆”好きな国と嫌いな国”を訳知り顔で語っていたら、「嫌いと言った国、夜着いて、雨が降ってて、タクシーがつかまらなかったんじゃない?」。その通りだったので驚いた。今回の雨で、モントリオールが嫌いになりそうだ。
◆時差ぼけの上に、古ぼけて消臭剤だか香水だかの匂いがムッとするホテルを出掛けようとしたら雨だった。初日は荷物が多いのでウンザリ。一端部屋に戻って明日に回す荷物を振り分け、傘をさしてトボトボ歩き始める。近いと思っていた地下鉄の駅までが遠いこと。いやだと思って歩くもんだから、なかなか目的地にたどり着かない。
◆交差点毎に、”まだここじゃない、まだここじゃない”と呪文のようにブツブツ言いながら歩くのでますます遠い。やっと見つけた駅で地下に潜ると、地下鉄がガーガーとやかましい。我慢して乗り換え1回。GPX創刊の頃(すでに23年の前だ!)には、メトロ通勤はもっと楽だった気がするが、ホテルの場所が悪かったか。
◆最寄り駅に到着したら、ブラジル人の知り合いがいて助かった。シャトル乗り場まで歩き、10分ほど待ってやってきたシャトルに乗り込む。「明日の混雑はこんなもんじゃないよ」というブラジルの友人。どうやら週末はずっと雨模様。明日からレンタカーにしよう。
◆電話で”一番安いのをお願いします”と予約。ヨーロッパに合わせた時差で、少しは早く作業を切り上げられそうだが、日本では13時間時差と戦いながらの作業になるわけで、モントリオールが好きだったという以前は、いかに仕事をしていなかったかの証明だったりして(笑)。
PG とPLとTAとTBがどれがどれだかわからなかったんだもんなぁ。
◆レンタカーをホテルの前に停めて、駐車チケットを買った。ダッシュボードにチケットを置いておいたが、1時間ほどして戻ったら、赤い紙が貼ってありましたぁ~(喜んでる場合か)。140カナダドル。すげ~高いレンタカーになったよぉ(泣)。
◆げっそりして夕食のレストランを探すが、今度は怖くて駐車できない。散々グルグルとうろついて、日本のような個別自動発券機の路上駐車スペースを発見。て、どの道路にもあった気がするが。かくてやっとのことで夕食にありついた。びしょ塗れの靴を半日履いていたから暖かいものはありがたい。でも、もうちょい美味しいものが食いたかったぞ。
◆だが、いつものように世の中のバランスは取れるのである。テッペーにカナダの友人の連絡先が分からない、と伝えたら、トロントに友人がいる、ってんでメールしてくれて、ぬぁんと、見つかったようなのだ。なぜ、”ようなの”かと言えば、20年ぶりの相手に夜中に電話しちゃまずいのでね。明日が楽しみ。 早く明日になぁれ、と(笑)。