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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

北風と太陽

◆映画監督の崔洋一さんがみやねやに出ているのを素麺を食いながら見た。素麺がまずくなった。

◆数日前、韓日の歴史をテーマにしたテレビ討論番組を観た。侵略なのか統治なのか、議論が白熱した。韓国の若者の意見は、「日本はひどいことをしたのだから謝罪すべき」に概ねまとまっていた。日本側からは、「自分たちの歴史の不勉強もある。認識のズレがある」という意見も出た。そんな中で、映画監督の崔洋一さんの態度がひどかったことを思い出したのだ。

◆日本人で大学で歴史を勉強したという若者が、「歴史誤認がある」と指摘した。崔さんは、「それこそ誤認だ」と指摘した。そこまではいいのだが、理由を述べた後に、非常に強い調子で、「そういうことでは、歴史を語る資格はない!!」と高圧的に罵ったのだ。

◆随分な人だなぁ、と思った。「キミが言っていることは間違っている」でいいじゃないか。自分は、テレビなどの公の場で顔を知られた公人だ。一方の若者は、一般人、いわゆる市井の市民。ある意味、勇気をもってきちんと自分の意見を言った。彼が間違っていて崔監督の意見が圧倒的に正しいとしても、興奮して立場を忘れて怒鳴るとは。ディベートの基本から外れている。いつだったか、オリンピックの柔道で審判を殴った韓国の監督を思い出した。韓国も、そんなふうに思われるのは迷惑だろう。

◆その後、崔監督の隣に座っていた大学教授が、思い余ったか、監督の態度を指摘した。そこで崔監督が、「それは悪かった。しかし、君の意見は間違っているよ」と言うなら崔監督は大人だった。だが、監督は逆切れしただけだった。日本はひどいことをした、たから謝罪すべし、という主張は理解できるが、今回の監督の態度はその日本と同じことだと気付いてほしかった。

◆番組の中でグッと来たのは、日本で産まれて育った韓国籍の少女の、「早く仲良くなってほしい」というコメントだった。崔監督には、北風と太陽の話を読んでほしい。

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