ロンさんの温情
◆16日深夜2時半にドバイを飛んだ飛行機の機内放送。「ロンドンはマイナス1℃でございます」。アブダビとの気温差30℃。プレスルームが寒いので、マフラーや多少の寒さしのぎのアイテムを持っていてよかった。
◆朝7時に到着したロンドン･ガトウィックからガトウィックエクスプレスでヴィクトリア駅。そこから地下鉄を乗り換えてColliere Wood。駅でロジャーと待ち合わせ。
◆マクラーレンのテクニカルセンターに荷物を取りにいくロジャーのお供でMTCへ。聞きしに勝るデカさと超越クォリティに腰が抜けた。映画で見たことのある宇宙基地もかくや、と言うべきこのムードなら、ここで働く人々のモチベーションも上るはずだ。
◆3時からの面会前に、ロジャーと一緒にA松氏の奥さんと近隣駅で待ち合わせ、3人でセントジョージズ病院。大変そうな話だったので、恐々面会。しかし、今日はこれまで一番元気、とのことで心配が吹き飛んだ。カツゼツも問題なく、手足も、2週間、横たわっていた関係で筋肉が衰えている以外は問題ない様子に一安心。
◆それより驚いたのは、病室にいた人物である。元気になったのは、もちろん、本人の気力もあるが、こちらの到着前に、なんとロン･デニス御大がお見舞いに来ていたのだった。それも一人で!! 勇気出るって。
◆冷徹のように言われているロンさんだけれど、情の細やかさと浪花節的優しさが、実は彼のスタイル。マクラーレンのファクトリーがあるウォーキングのホテルで倒れたことが発覚した時も、ロンさんが、人脈を駆使して最良の病院を手配して、日曜日の深夜という最悪の時間にも関わらず、即刻手術。「おかげで助かった」とY川実氏。よかったよかった。
◆安心したらカゼひいた（笑）が、大変な看病を乗り越えたロジャーと食ったホテルの近所、ウィンブルドンに近い街の中華が相当美味かったので、幸せな1日であった。
◆翌日の全日空便で成田。18日ぶりの日本は、寒くなった以外は、なにも変わっていなかった。
一人で見舞いにやってきたロンさん。エネルギーをもらって、安K実さんは元気になった。マクラーレン、やっぱすごいわ!!
