危なっかしいから面白い
◆11月30日、と書いて、家賃を払う日だと思い出した。まずは、銀行へ(笑)。
◆1970年代前半に隆盛を極め、素晴らしく面白かったグラチャン(富士グランチャンピオンレース)の当時のホンモノドライバーが集まって、スクラッチで作られた1/24スケールのスロットカーで勝負する、というイベントが来年2月で4回目を迎える。幹事の鮒子田寛さんから、「終了後に親睦会をやりたい」とお伺いして、ならばビデオ鑑賞会を、と提案して採択された。さて、ビデオ、どこかにあるのか。
◆ということで、まずは、ネットで検索したがうまく見つからず、ツイッターに”求む1970年代のGCのビデオ”と書き込んだら、グラチャンじゃないけれど、と1970年頃のレースの映像がYou-Tubeにごっそりとそろっていることを教えていただいた。
◆ちょっと覗いたら、離れられなくなった。それから毎日数時間、古い映像に釘付けである。たとえば、こちらの5分30秒辺りからの映像は、ノスタルジーを超えた”何か”がある。
◆空撮のアングルの新鮮さもいいが、考えるに、これは41年前の映像だが、その迫力に古さはない。もしかすると、面白いと思うのは懐古趣味だけじゃないのではないかと思って、24歳の次男に見せたら、「危なっかしくて面白い」とのコメント。我が意を得たり。そう、レースは、もちろん怪我をしてはいけないけれど、危なっかしいから面白い、という基本を再認識した。F1が面白いのは、進化したマシンながら、ギリギリのせめぎ合いが危なっかしく行なわれているからではないか、と。ただし、危なっかしいと危ないはまったく違う。ヒヤヒヤするけど、行っちゃう凄さ、みたいな感じだろうか。
◆こんな画像も発見した。フォーミュラカーによるオーストリアだかどこかのヒルクライムで、超危なっかしい。だが、33秒辺りのヘアピンのドリフトの決め方は、痺れるレベルだ。スリックタイヤでこれだけうまくテールスライドをコントロールするのは、並のテクじゃない。危なっかしい中に、超人ワザが見えるのがいい。モーターレーシングの基本を再認識した。
個人的にもこういう危なっかしいことするのが好きだったし。