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バレンシアテスト

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バレンシア、朝8時の朝焼け。光の美しさを改めて感じた。

◆パリ経由で成田に到着。運良く、高尾行きの成田エクスプレスに飛び乗れた。が、世の中バランスが取れる。飛び乗れたのでラッキーだったが、その代わり車内販売しか夕食の選択はなく、さらにはこの時間になると弁当が売り切れでサンドイッチだけ。缶チューハイとかつサンドで、わびしいが、残念ながら(?)、美味かった(笑)。

◆しかし、成田エクスプレスは、東京までズドンと行った後、渋谷、新宿、三鷹、吉祥寺、国分寺、立川、八王子とポチポチ停車する。もしかして、東京から特別快速で帰った方が早かったりしそうだ。追加でゲットした炙りいかチーズが美味しいので、我慢はできそうだが。

◆バレンシアのテスト会場で感じたこと。
1)ブリヂストンからピレリ

浜島さんがいないので、端的な分かりやすいタイヤレクチャーが聞けなくなった。しかし、ピレリも、実は長い歴史とノウハウがあり、「レースにおけるタイヤの役割」のとらえ方がブリヂストンとは違うはず。どちらがいい悪いではなく、違う展開が見えそうで楽しみ。ついでと言ってはなんだが、ブリヂストンからピレリにユニフォームを着替えた英国人女性1名、フォース・インディアF1チームに移籍した日本人1名、コスワースのヘッドセットをつけた英国人1名、他にも、元ブリヂストンのメンバーがF1活動を継続していることを発見して嬉しかった。新たな人生の始まりが見えた。

2)可夢偉のチームメイト
セルジオ・ペレスは、若干21歳。メキシコ人だが、人相的にはブラジルのネルソン・ピケ(お父さんの方)っぽくて好感がもてた。彼が可夢偉に刺激を与えるほど速いと、可夢偉も切磋琢磨(佐藤琢磨ではない–笑)して、もっと伸びるはずだ。

3)相変わらずのアロンソ人気

2 月1日から始まったテスト。フェラーリはまず、フェルナンド・アロンソにステアリングを渡した。観客はそれなりだったが、二日目は、交通規制が入るほどの大入り。正確な数は定かではないが、スタンドうらの賑わいは、ちょっとしたレース並。しかし、3日になると交通規制は解除。なぜかといえば、スペインの英雄F.アロンソからF.マッサに選手交代したからだ。まるで手のひらを返したようなスペイン人の”素直さ”である。

4)KERSと可動式リヤウィング

KERS と可動リヤウィングには密接な関係がある、と可夢偉が会見で明かしてくれた。それも道理。KERSは、ブレーキのエネルギーを溜め込んで、それを一気に加速に使う。ならば、駆動輪にトラクションがかかっていてほしいわけで、この時にリヤウィングを立てて、ダウンフォースを稼ぎたい。つまり、KERSボタンとリヤウィングの角度調整のための操作を一緒にやらねば、なのだ。「半端ない忙しさ」と可夢偉は、今年のF1き運転に、熟練が必要であることを匂わせた。これは、可夢偉が得意とする分野だ。なにせ、テトリスのマックススピードを運動中に楽しんで、反射神経を養う奴だ。そもそも、自信があることをきちんと選択して口にするのが小林可夢偉という男であることを覚えておいて、シーズン開始を待ちたいと思った。 


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