レーサー=軍人
◆モナコGPは晴れても波乱のレースだった。ブロウンの速さ、バトンとバリチェロの力関係、フェラーリの復活、フェッテルのちょっとしたつまづきなどなどのトピックスの中で、中嶋一貴が初のQ3進出を記憶しておきたい。
◆そして、レース後の会見でビックリしたのは、最終ラップのクラッシュを、”非常に残念なことだったと思いますが”という問いかけに、「いや、あれ自体はたいしたことではありません」と、間髪いれずに答えたことだった。
◆友人が、「F1てさ、軍人がやってんだね、日本の関係者は民間人かも」と鋭い意見。で嬉しかったのは、「中嶋一貴は、コメント聞いてても余計なことを言わないし軍人だよ」との一言。コース沿いのマンションから予選を眺めていた往年の名ドライバーであり、一貴の父親の悟をヨーロッパで走らせたことがある生沢徹さんは、「親父よりいい!!」と太鼓判。それは運転のうまさとかではなくて、デタミネーションというか果敢な姿勢というか、前向きにチャレンジするというか。早く一貴に結果がついてきますように!! 絶対に化けるので。