夢の半分
23日のRacing Boysチャリティイベント。募金箱をお願いする裕紀選手。弟との別れという突然の悲しみがのしかかった。
◆どうして世の中はこんなに残酷なのだ。昨日、Racing Boysチャリティイベントにサプライズゲストとして参加した高橋裕紀選手の実弟江紀さんが、24日に交通事故で亡くなった。ライダーとして活躍していた江紀さんも、桶川で行なわれた義援活動に参加した帰り道。3つ違いの兄と一緒に世界を目指すのが夢だったのに、いいことした日なのに、なんてこった。
◆残された兄裕紀選手のブログを見た。3月13日、震災の2日後、「僕にできる事は…」というタイトルの書き込み。
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言葉がうまく見つかりませんが、とにかく被害が少しでも小さく収まるよう祈りたいと思います。
今の僕にできる事は、レースでの成績を残し、明るいニュースを皆さんに届け、勇気や希望を少しでも感じてもらう事だと思います。
僕なりに精一杯頑張ります。
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◆こんなに優しい奴だから、きっと泣いているのだろうなぁ。泣いても泣いても、泣ききれないだろうなぁ。こっちが泣いて悲しみが少しでも減るのなら、いくらでも泣いてあげたい。今週末は、ポルトガルGPなのに。あ~、なんてこったぁ!! 今はただ、弟さんの冥福を祈るばかり。
◆外様は、好き勝手なことを言える。二人で行きたかった世界への挑戦を一人で背負いこむのは簡単じゃない。でも、裕紀選手は、弟の分まで楽しまなければいけない、とエールを送ろう。明るいニュースをみんなに届け、勇気や希望を感じてもらえるように、そして、弟にも笑顔が届きますように。江紀さんの冥福とともに、裕紀選手に笑顔が少しでも早く戻ることを祈ります。