F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

バルケッタ/モデルファクトリー・ヒロ

◆やっと立ち直った。モデルファクトリー・ヒロで、ショックを受けて、社会復帰できなかったのだ!

◆半分冗談だが、半分本当だ。世の中には、知らない世界があったのだ。世に言う知る人ぞ知る空間だったし、オマエ、そんなの知らなかったのか、といわれちゃってもしょうがない存在だった。知らなかったことと、そのレベルの高さ、持続する素晴らしさ、そしてそれをまったく奢らない態度。すべてがショックだった。

◆1階にずらりと並んだ完成品を見ただけでも十分ショックだったが、特別に見せてくれた2階の工房に目が点になるた。工房というより、ファクトリーの方が正しい。まるでF1チームである。パソコンの前で、5~6人の”デザイナー”が、それぞれ、モデルを設計している。レーシングカー中心だが、零戦に取り組んでいる人もいたりする。全員、頭がおかしい完全なるマッドな空間。もちろん、最高級のほめ言葉だ。

◆というより、そこにいるスタッフのクォリティに気押されて、自信喪失。初代ホンダF1監督の故中村良夫さんが、自分より年上の老人であるファンジオが、猛烈なスピードでクルマをぶっとばし、カクシャクと歩く姿を見ててガックリ落ち込んだのに似ている(←比較にならないワイ)。

◆カメラを持参しなかったし、仮に持っていても、気楽にパチパチ撮って紹介しては申し訳ないクォリティなのだが、とりあえず、見せたくてしょうがないので、スマートフォンで撮ったごくごく片鱗を見てください。

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ツインシャシーのロータス88。ロングビーチで真上から撮った写真がオーテクノ表紙になった。そんなことより、ツインシャシーなのである。ちゃんと動く。ホンモノとまったく同じ。指の大きさで、1/20のサイズが分かる。

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よ~くみると、アロウズA2があったりする。驚くべきは、すべてのモデルを、設計図から起こして製作していることだ。完成品にする作業をひとりでやってい人は他にもいるかもしれないが、キットを作っているという意味を、最初は理解できなかった。

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フェラーリF1が並んでいる。ただそれだけのことだが、この1台1台、すべて設計図から起こしてモデルファクトリー・ヒロが作ったのだ!!! ビックリマークを100個つけても足らないので3個にしておく。

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1976年と1977年に、国さんや星野さんが乗ったティレルもあった。右のゼッケン52のカラーリングは、オートテクニックのデザイナーだった風戸の親友、石崎さんのデザインだったはず。星野さんは、このマシンで、シェクターを抜くときに、「抜かれるときは右手を挙げるんじゃなかったのかァ!」と絶叫した。あ~、悔しいので知ったかぶりに逃避しようとしている自分が情けない(泣)。

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写真がお粗末で申し訳ないが、これは笑える、いや、笑うしかない。赤いペガサスである!! 「漫画は大変なんですよ、辻褄合わせで描いてるから」。そりゃそうだ。設計図に苦労したそうだが、そもそも作ろうとした段階から頭がおかしいのでしょうがない(笑)。

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ブランビッラである、ピーターソンである。写真を見返すだけで頭がクラクラしてきた。何度も書くが、全部設計図から作った。あ~。

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竹の塚駅から徒歩10分、4号線沿いで、空いていれば上野からクルマで20分。人生を変えたければ、カルチャーショックを受けたければ、即攻で訪問すべし。え、行ってなかったのはオレだけ? 失礼しましたm(_ _)m。
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