赤いテープ
イスタンブールの朝は曇天で始まった。
◆イスタンブール空港近くのWOWホテルでレンタカーを受け取り、一路イスタンブール･サーキットへ。なかなか”一路”になれなかったが（笑）。
レンタカー会社の二人で2０分。おれ一人だったら、今日中にアジア大陸に入れなかったな。
◆親切なレンタカー会社のお兄さん、従業員と二人でホテルにクルマを届けてくれたはいいが、ナビに住所の登録を頼んだ（そんなもん自分でやれって? まぁ聞いてちょうだい）が、二人がかりで20分もかかった。頼んでよかった。
◆出発してホテルを出てすぐのランナバウトを9時方向に行けという指示。しかし、そっちは、ゴミが散乱するどう見ても使っていない道に見える。行き過ぎて
再びトライするが、やっぱりそっちだ。恐々と進入してみるが、改めて見ても汚れて使われているとはとても思えない。と、本線に合流したところで気がつけ
ば、左側を走ることになるじゃないの!!
危うし。どうやら、ナビが工事中の道路を勝手に解釈してそっちに導入したらしい。どうしてオレにばっかりこういうことが起きるんだろうか。
◆レンタカーはシトロエンの小型ジーゼル。キビキビしていてそれなりに走る。やっとのことで”一路”イスタンブール･サーキットへ（笑）。ヨーロッパ大陸からアジア大陸へ。なんだか壮大な一路である。単に橋を渡るだけだが。
イスタンブール空港からトルGPが開催されるコースまで約80km。その間に、F1の垂れ幕多数。
世界各地で日本ではあまり目にしない。私企業のイベントと、国や自治体の協力の現れがうらやましい。
橋の向こうはアジア。アジアとヨーロッパ。単に橋でつながっているというの名とも不思議。
上－新発想の””Metro-Bus。道路中央を優先的にすいすい行く。格好日本のバスにみならってほしい。
下－－なかなかかっこいい! これがトルコ名物メトロバス。名前からして具￥度です。
◆これまでは、ほとんどの仲間と同じく、橋の手前のヨーロッパ大陸側にホテルをとっていたが、今年はプレス用シャトルバスがないらしいことを知り、となるとクルマで移動しなければならず、方向音痴の上に、特に金曜日の大渋滞で3時間もかかった経験はやりたくない。ということでアジア側でホテルを探し、サーキットまで約15kmのところにいいのを見つけた。
◆たどりついた田舎町のホテルは、まぁまぁ小じゃれていい感じ。と思いきや、チェックインには時間が早いので荷物を預けて、まずはサーキットに向かって戻ってみれば、ネットがつながらない。フロントに電話すると。おねぇさん、「トラブル」と一言。それはいいけど、いつつながるの、と聞けば、「私にはわかりません」て誰がわかるんだよぉ！ 結局1時間ほど後に再トライしたらつながった。パソコン本体を換えたら今度はホテルの問題。どうしてオレのところばっかりこういうことが起きるんだろうか（笑）。←笑ってる場合じゃないぜ。
◆ネットといえば、プレスルームで面白いことがあった。ネット回線を申請すると、1日30ユーロ、4日で100ユーロ（約1万3千円）という。他の有料サーキットの水準からすれば、まぁそう高くもないが、家ならただなのに、としょうもないことを思いつつ渋々申し込む。と、LANケーブルを寄越すので、”自分のを使うからいらない”というと、システムがどうたらこうたらでこれを使えというので、「LANケーブルなんてのは世界共通じゃないの?」といぶかると、「そうではなくて、回線料を支払った証拠として、この赤いテープが目印なんです」。なるほど。いや待てよ、てことは、赤いテープがあればただってことかい!?
◆かくて、プレスルームで赤いビニールテープが4cm50ユーロで飛ぶように売れた、というのはウソだけど(当たり前だ)。来年は、赤いビニールテープを持参しようか（笑）。ちなみに、ちょっと暗めの赤です。ただし、来年は、黄色になってるかも（笑）。
