F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

雄飛せよ!

◆マカオから、往路を逆走して香港空港。香港駅でチェックインできるシステムに改めて感心した。そこで荷物を預ければ、空港でチェックインしたのと一緒。要するに、箱崎が東京駅にくっついているようなものだが、スタイルがはるかにスマート。空港までのエクスプレスの券売機の隣にそのスペースがあり、搭乗の3時間前で、空港まで30分ほどなので、混んでいてもいいはずの時間だが、並んでいる人はいなかった。ただし、ちゃんと成田で受け取れてから喜んだ方がいいかもな(笑)。

◆昨日のレースは、久々に面白かった。もちろん、メインは関口雄飛である。突然思い立って観に行った甲斐があった。

◆スケジュール開始前日に決まった滑り込み参戦だったから、セッティングも完璧ではなかったはずだ。それ以前に、マカオの常連ドライバーが怪我をしてシートが空いたところへのピンチヒッター。つまりは、エンジンがトップクラスよりローパワーという明確なハンディもあった。

◆エンジンパワーは、マカオのコースの絶対の武器である。コースの海側が超高速でスリップ効きまくりだからだ。山側でいくら頑張っても、エンジンパワーを勝るライバルを抑えることは事実上不可能。

◆しかし、レース前に、エンジンパワーがなくて大変だね、と水を向けると、間髪入れずに返ってきたのが、「でも、マカオは、何が起きるか分からないので」という強気の発言だった。”何か起きたら、行きます!”というふてぶてしい意思表示をした関口雄飛は、そのコメントを実行してみせてくれた。

◆スタートで数台がクラッシュし、高速から大きく曲がり込んだ出口の狭いリスボア・コーナーでもアクシデントが発生、早速セフティカーのお出まし、となった。関口は、それを狙っていた。セフティカーが逃げた後の再スタートで、タイヤをたっぷり暖めてタイミングを読み切ってスリップストリームを使えば、リスボアへのプローチで抜ける。書けば簡単だが、相手は世界中から集まったチャンピオンたち。そんなことはとっくの昔にお見通しだ。だが、その状況の中で、7番手からファイナルをスタートした関口は、2回のセフティカーを使って、なんと2位までポジションを上げやがった。グランドスタンドからその様子を眺めて、思わず、”コイツ、凄げぇや”とニンマリしてつぶやいちゃったのである。テクニックの前に、度胸の座り方は可夢偉以上と思った。

◆とはいえ、せっかく抜いても、エンジンパワーで抜き返される。そこを必死に堪えて4位でゴールしたのは、上出来以上の上出来だ。クルマを降りた関口に、”100点満点!”と伝えた。

◆関口は、「ありがとうございます」と儀礼的にっこりした後に、悔しそうに言った。「与えられた条件の中では、ちゃんとできたのはよかったと思います。でも、大事なのは結果ですから。あそこに乗らないと」。これだけ素晴らしいレースをしながら、”表彰台以外に意味はない”、と自己分析したのだ。

◆関口は、マカオ二度目の挑戦だった。”来年、三度目の正直ということで”と言うと、「出れたらですけど」と苦笑した。表彰台に乗るためには、才能だけでは、足らない。
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