お待ちかね!!
観覧車からの眺め。5ユーロにしちゃ、怖すぎだ。頂上で止まった時は、生きた心地がしなかった。
◆お待ちかね、海外に出ると、なにか失態が起きる。起こす? え、起きるんじゃないの?
◆まずは成田で出発前。例によって機内食が食えないので、以前はバッテラだったが、最近は若干贅沢に、寿司を買うことにしている。1500円のを奢った。辛い機内を我慢する自分への餞別だ。
◆おにぎり2個も買った。世界アンコ連盟会長としては、海外在住のレース関係者に、焼き大福とカリントウ饅頭、それに有体だけれど、日持ちのいいどら焼も。カリントウ饅頭は、1コ余計に買って、機内のデザート用。
◆かくて11時10分発のJALとの共同運行便パリ行きは飛び立った。夕べ、会社の決算に備えて領収書の整理でほとんど寝ていないから、入眠剤も効いてまずは6時間ぐっすり。ウツラウツラして日本時間の18時頃、さて、寿司を食おうと思って思わず叫んだ。”ヴっ”。注文したときに、”10分ほどかかります”と言われたところまでは覚えている。取りに行った覚えがない。覚えがないはずだ。取りにいくのを忘れた(泣)。こんなに悲しくなったのは、何年ぶりだろうか。寿司食いたいよ~!! ワインが美味しかったから、ま、いいか。
◆物語はまだ続く。パリに到着。レンタカーを借りた。ナビがあるのに2度、道を間違えて、渋滞もあって、結局、3時間かかった。プレスパス受け取りのアクレディテイションセンターが閉まる3分前に滑り込みセーフ。
◆人生悪いことばかりじゃないと思ったが、安心したのも束の間、次の難関が待っていた。ルマンには着いた。サルテ・サーキットの住所はわからなかったが、近くに空港があるのを知っていたから、そこをクリック。無事だったが、今度は、ホテルが問題だった。
◆イタリアから去年はFポン、今年はスーパーGTに武者修行に来ているアンドレア・カルダレッリが見つけてくれた民宿というか、一般家庭。結果的には、素らしく綺麗な、手入れの行き届いた庭のある親切一家の家だったが、番地がナビに入らない。何度やってもだめだ。日本を発つ前のフランス語の達人:細田アネゴに電話して訊いてみたがラチがあかない。
◆あかないはずだ。結果的には、メディアセンターのお兄さんに見てもらって発覚した。coursと信じ込んでいた住所がcourだった。中途半端なつづりにするな、フランス語!! オマエのせい? そうかもしれないm(_ _)m。
◆しかし、ここまではまだマシだったことがルマンの予選初日が終わった後に判明する。ルマンの予選は深夜に終わる。つまり、そこから宿泊先に移動したら、到着が1時半。深夜の、である。間違いなく住所には到着したが、その住所の敷地には、家が5軒ほどあってどれか分からない。当然すべて寝静まっている。困ったが、仕方ない。ゴメンナサ~イ!!と叫びながら電話した。寝ぼけたおばちゃんの声。完璧にフランス語しかわからない。「Valerieさん?」と名前を言うと、”ウィ~”という、住所を言うと”ウィ~”と仰る。しかし、到着したことを伝えられない。相手が押し黙ってしまったので、パルドンと言って一端電話を切った。
◆困り果てた。クルマの中で寝るしかないか、と思ったところに電話がかかってきた。相手が、若干目覚めて、本日の宿泊人が遅れてきたことを理解してくれたらしい。どこにいるのか、というような超カタコトの英語が聞こえた気がしたので、住所を言うと、”ウィ、ウィッ”という。いやいや、住所を確かめてるんじゃなくてさ(泣)。その時突然、思い出した。「アリィベ」。多分、到着するってこんな感じだったと思ったからだ。おばちゃんが反応した。”アリィベ!! ウィ、ウィッ”。ややあって、遠くから懐中電灯をもったおばちゃんが見えた。無事到着。無事じゃないか(^^ゞ 。
◆もう一つ問題が起きた。インターネットは通じている。しかし、いつも使っているそこんちのパソコンはつながっているのだが、IDとパスワードが分からないんだな、これが(笑)。深夜に、アレコレ探してくれているおばちゃんが気の毒になって、ok、ok。あんまりokじゃないんだけど(^^ゞ 。