タイトルの重み
◆8日に鈴鹿手スーパーフォーミュラの最終戦が行なわれた。石浦宏明がめでたく初タイトルを決めたそのレースは、ブリヂストンが供給をタイヤやめる最後のレースで、”二輪、四輪ときて、五輪に行っちゃったブリヂストン”というジョークが受けたが、それはそれとして。
◆驚いたことに、2015年スーパーフォーミュラのチャンピオン石浦宏明のシリーズチャンピオン賞金は、たったの500万円だった。そして、米1年分て、スーパーフォーミュラのドライバーは難民か!! と思って恥ずかしかった、という話もおいておいてm(_ _)m。
◆いったいこの賞金の金額と寂しい賞品、どうしてこうなるのだろうか。
◆こうした話題になると鶏と卵の話がよく出るが、スーパーフォーミュラや日本のスーパーGTの賞金の安さの問題は、明確に、”外向きのプロモーション”が足らないことがすべての原因と思う。
◆スーパーフォーミュラのホームページ、たいへんよくできていて面白い。
◆しかし、誰が観るのかとなると、そこを興味深く観られるのは、所謂中身の我々ファンやマニアだけである。女の子に解説やらせれば注目すると思っているのか、日本のモーターレーシング、たとえばサーキットのホームページは、親しみやすさということからか、”やぁ、元気かい?”みたいな方向にすればいいと思っていると思しき傾向がある。こっちを向いてほしい、そして情報を届けたいのは子供じゃなくて、お金を持っている大人の社会の人々。なので、まずは彼らが”興味を持つしかけ”が必要だ。ここが、日本のレースが誤解しているし大きく欠如しているところだ。
◆レースじたいは現状でいい。やるとすれば、チームやドランバーが、”観られている、自分はプロである”ことを自覚することだけといってもいいかもれない。タイヤ交換やレギュレーションを換えたところで、それに反応するのはマニアだけである。こけおどしではなく、レースは面白い時は面白い。逆に言えば、ホンモノは、いつも面白いと限らない。
◆スーパーフォーミュラを主催するJRPがターゲットにすべきは、マニアや我々ファンではなくて(その方向は現状で充分)、外の人だ。たとえば、女性誌の編集部員になにか興味を持ってもらう。経済誌の新聞のデスクにネタになりそうな情報を提供する。要するに、スーパーフォーミュラがいくら素晴らしくて凄いと言っても、興味がない人は興味がない。いかにして彼らに、自分の知っている世界に置き換えられるなにかを感じてもらえるかに尽きる。ここが欠落していることに気づいてほしい。
◆女性誌を巻き込んだセフティドライビングとか。スーパーフォーミュラのドライバーと名のあるスポーツ選手と一緒に美味しいものを食べる会主催するとか。
◆だから[STINGER CLUB]が役に立てるとおもう今日この頃。これから、この方向を提案していきますので、よろしくお願いいたします。
※みなさまのご意見もお寄せください。