F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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セナが見た神

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F1GP開幕戦のレース後、ホンダF1レーシングの長谷川祐介F1プロジェクト総責任者が、アロンソのレースを振り返って、”神ドライブ“と讃えた。車体のトラブルで結局はリタイアしたアロンソだが、残り数周のそこまでのレースが素晴らしかったからだが、”神”といえば思い出すのはアイルトン・セナである。セナは、鈴鹿のレースを振り返って、「神を見た」と言ったのだが、その”神”について、同郷のウィルソン・フィティパルディから聞いた話が面白かった。

母国ブラジルGPで勝利がなかったアイルトン・セナは、1991年に待望の母国勝利を飾った。ゴール後に感極まって、宇宙語のような意味不明の叫びが無線で世界中に伝わったレースを覚えているファンも多いと思う。

コース上にクルマを止めて放心状態のセナに近づいて、手厚く介抱したのが、そのレースのペースカードライバーを務めていたウィルソンだった。その晩、写真家の間瀬明さんに連れられて、ウィルソンと食事をした。その席上でウィルソンが、「ところで、セナの神だが、私はその正体を知っているんだ」と仰る。

なんだろうと思ったら、「セナの神は、ホンダ・エンジンだよ」。

ホンダは神エンジン”だった。

嗚呼再びこの日が来ますように!!


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