「私は幸せでした」
4月12日、トヨタのワークスドライバーとしてたくさんの夢をいただいた見崎清志さんの奥様の旅立ちの会に呼んでいただいた。
『吉祥寺キリスト教集会』での見崎さんの最後の挨拶が素晴らしかった。
奥様は、長い闘病生活の中で、次々と追い打ちをかけられるように様々な病に苛まれ、69歳という若さでこの世に別れを告げた。けれど奥様は、「私は幸せでした」、と見崎さんやご家族、親しい人々に最後に仰ったという。
敬虔なキリスト教徒だった奥様は、教えどおり感謝の気持ちをもって天国に召された。
見崎さんが最愛の奥様に届けた祈り。
「ボクはまじめな信者ではありませんが、先立った妻にまた会いたいと思いました。それにはノーチョイス、この教会にお祈りに来させていただくことを決心をしました」
そして、「聖書の言葉ではありませんが、素晴しい言葉を知ったので、みなさんにお届けしたいと思います」。そう結んで、ニューヨーク リハビリテーション研究所の壁に書かれた患者の詩を朗読した。
—-
大事をなそうとして力をあたえてほしいと神にもとめたのに、
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。
より偉大なことができるようにと健康を求めたのに、
より良きことができるようにと病弱を与えられた。
幸せになろうとして富を求めたのに、
賢明であるようにと貧困を授かった。
世の中の人々の称賛を得ようと権力を求めたのに、
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった。
求めたものはひとつとして与えられなかったが、
願いはすべてききとどけられた。
私はあらゆる人の中で、
もっとも豊かに祝福されたのだ。
—-
奥様、天国で幸せにお過ごしください。そして、見崎さんとの再会の日を楽しみにお待ちください。
見崎さん、すぐに会いたと仰いますが、いつか会えるなら慌てず、もうすこし、この世でおつきあいいただけますよう、お願いいたします。
素敵な詩を、ありがとうございました。